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『花のち晴れ』最終回が酷評も…King&Prince平野紫耀は「晴そのもの」と高評価


 King&Prince・平野紫耀出演の連続ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)の最終話が6月26日に放送され、平均視聴率9.5%を獲得。FIFAワールドカップ・日本対コロンビア戦の裏で大きく視聴率を下げた前回(第10話)の平均視聴率5.2%から4.3ポイントもアップし、有終の美を飾った(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)。


 本作は、セレブが通う英徳学園を舞台にした『花より男子』の新章で、江戸川音(杉咲花)をめぐり、神楽木ホールディングスの御曹司・神楽木晴(平野紫耀)と、音の婚約者で桃乃園学院に通うエリート高校生・馳天馬(中川大志)の三角関係を描く青春ラブストーリー。


 音を賭けた、晴と天馬の武道対決。前回、柔道の試合で敗北を喫した晴は、右手を負傷してピンチに陥ってしまう。一方、音は18歳の誕生日に天馬と結婚することで話が進められ、実母と天馬の継母とともに天馬を応援する。そして迎えた弓道の試合。その直前に、音を路上で襲うよう指示していたのは、自身の右腕で桃乃園学院の生徒会副会長・近衛仁(嘉島陸)だと知った天馬は激しく動揺し、的を外すミスを連発してしまう。晴は弓道で見事勝利し、決着は最終試合の剣道へ……。


 「自分にウソはつきたくない」と、音への気持ちを改めて伝え奮起する晴。果たして勝つのは晴か天馬か。「天馬くんがピンチのときは私が必ず助ける」「天馬くんと一緒に生きていくと決めたから」と言い続ける音は、最後にどちらを選ぶのかーー。


 音が天馬と晴の三角関係が主軸の作品のはずが、晴に思いを寄せるメグリンこと西留めぐみ(飯豊まりえ)の失恋シーンは丁寧に描かれれるものの、ヒロインである音の感情が伝わりにくく、周りを振り回す行動に視聴者が反感を持つことになってしまった最終回。ネットでは、音の口グセ「あんたって、ほんとしょーもない」にかけて、「終わり方、ほんとしょーもない」という声が多数見られた。ほかに「最後、都合よくまとまりすぎ」「全く納得できない」「期待してただけに残念」「モヤモヤした終わり方」「キャストはよかったのに脚本がひどい」「音の性格がブレすぎ」「音下げのドラマ」という声も。


 さらに、ラストシーンは、晴がキスシーンを妄想するが唇が近づいたところで終わってしまい、「キスしないんかい!」「キスシーンを期待してたのに」「これは続編があるという流れ?」という意見も多く見られた。ジャニーズの若手タレントの場合、キスシーンは「ショック」と受け取るファンも少なからずいるが、今回は多くのファンが音とのキスシーンを楽しみに待っていたようだ。そのため、「平野はキスシーンが事務所NGなのでは?」「原作でもキスしていないからNGなのでは?」といった臆測まで飛び出している。


 ストーリーについては不満が残ってしまった本作だが、平野については評価は高い。「神楽木晴そのものだった」「毎週どんどん神楽木晴になっていった」「毎週見るたびに演技が上手くなっていた」「晴がどんどんかっこよくなって、平野がどんどん晴になって、だんだん上手くなってきていた」と晴の成長に平野の成長を重ね合わせて見ていたファンが多いようだ。


 注目度の高いプライムタイムの連続ドラマに初出演、さらに根強いファンの多い名作「花男」シリーズの続編ということで、平野にかかるプレッシャーは大きかったはず。平均視聴率2ケタには届かなかったものの、初回は7.4%からスタートし、第10話以外は大きく下げることなく推移、最終回で大幅に回復と十分な結果を出した。本作の続編や映画化だけでなく、俳優・平野紫耀の違った一面が見られる次回作への期待も大きい。今後の平野の活躍が楽しみだ。


文・ジャニーズ研究会(じゃにーずけんきゅうかい)
※ジャニーズを愛する有志による記者集団。『ジャニーズ50年史』『完全保存版ジャニーズの歴史――光も影も45年』『ジャニーズに捧げるレクイエム』(鹿砦社)など多数の出版物を刊行。

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