そもそもなぜ秋冬は空気が乾燥しがちなのか

秋冬は空気が乾燥し、お肌も乾燥しやすい季節。そもそもなぜ乾燥するかというと、それには大きく三つの理由があります。

気温が低いと湿度が下がる

大気中には目に見えなくても水分が含まれていますが、実は大気の温度によって、含まれる水分の量が変わります。気温が高いほど多くの水分を含むことができて、低いほど少なくなります。そのため逆に言えば暑い夏などはじめっとした高温高湿な大気になりやすいのです。

分かりやすい例で言えば、夏に冷たい飲み物をコップに入れて放置しておくとコップの周りに水滴がつきますが、これは周囲の空気が冷やされて空気から水分が溢れた状態になるため。気温が低いと、空気中から水分が溢れて水になるため、空気が乾燥した状態になるのです。

ちなみに、エアコンの「除湿」機能はこの性質を利用したもので、エアコンの内部で空気を冷やす事で、空気に含まれ切れなくなった水分を取り出し、外に排出して部屋の湿度を下げています。

暖房によって水分が蒸発する

寒い冬を快適に過ごすためには暖房は必須です。しかし、暖房器具などによってお部屋の空気が温まると、水分が蒸発して行きます。

暖かい空気は水分を含むことができるため湿度が高くなると紹介しましたが、秋冬は外気温が低いためそもそも空気中に水分が不足し、乾燥した状態。家の中だけ温めた所で、空気中の水分量は変わりません。(もちろん加湿器などを使って室内で湿度を上げていれば別です)

さらに言えば、空気中に水分が無いのに温まると、空気は湿度を一定に保とうとする性質があるため、水分があるところから奪おうとします。 この作用によって、人の肌にある水分が乾燥した肌の角質層の隙間などから奪われていき、肌が乾燥した状態になります。 つまり、同じ湿度の低い環境であれば、寒い外よりも温かい室内の方が乾燥しやすくなるのです。

季節風の影響で太平洋側は特に乾燥する

秋冬でも、特に太平洋側は乾燥します。それは季節風の影響によるもの。 冬になると、日本海側に風が強く吹き海が荒れます。これはシベリアから吹いてくる季節風で、マイナス50度にもなる非常に温度の低い風。
この低温のシベリア風が日本に吹いてきた時、日本海側の地域では季節風が海を通って十分な湿度を含んでいるため、ジメっとした冷たい風となり、大雪を降らせます。

しかし、この風が山を越えて太平洋側に到達する時には、日本海側で水分を雪や雨として放出してきた乾燥した風になっているため、太平洋側にはとても乾燥した風となってふく事になり、空気の乾燥をより強くします。

スキー場の雪も日本海側ではしっとりしていて、太平洋側ではサラサラしたものが多いですが、これはこの季節風が含む水分量による違いに影響を受けています。

以上のような理由で秋冬は冷たく乾燥した空気となり、肌の水分が失われやすいのです。

秋冬の乾燥によるリスク

大気が乾燥すると、肌も乾燥し、さらに暖房によって肌から水分が奪われてより肌の乾燥が進む、というからくりを先にご紹介しました。
では、肌が乾燥するとどのようなリスクがあるのでしょうか。

まず、乾燥からくるかゆみなどで、不快な思いをしがちというのがあります。乾燥によるかゆみを感じ、さらに爪などでかきむしってしまうと、保湿機能として働いている角質層が剥がされてしまうために、より乾燥しやすい状態が進んでしまい、悪循環となります。

また、本来肌は潤いを保つことで肌を守っているため、角質層のバリア機能が弱まると、菌などに対する肌の抵抗が弱まって皮膚疾患も招きやすくなります。

将来的なリスクとして、体もお肌が乾燥すると、肌に受けたダメージの回復力が落ちてシワやくすみ、たるみの原因になってしまいます。

快適な生活へのリスクもあります。肌が乾燥するとセーターなどを着ているときに摩擦がおこりやすくなるため、静電気が起きやすくなります。 また、タイツやストッキングが、乾燥した肌に引っかかることも。 こうしたトラブルを避けるためにも、肌をしっかり乾燥から守る事は大切です。

体の保湿ケア 3つの基本

夏などの暑い時期はシャワーで済ます人でも、秋冬はお風呂に浸かるという人も多く、お風呂は絶好のボディケアのチャンスなので、この機会にしっかりケアしましょう。

1.肌を柔らかくする

乾燥した皮膚は水分や油分などをしっかり抱え込めない状態になっています。
まずは潤いを保持できるような肌の土台を作っておくことが大切です。
一度お風呂や化粧水などで肌表面に水分を与えることで、保湿しやすい状態にできます。
また、古い角質などが残っていると、肌が乾燥しやすく潤いにくいので、適度に肌表面の汚れを落とし、滑らかにしておく必要があります。

2.乾燥する前に保湿する

お風呂に入ると、肌に水分を与えられて肌が柔らかくなる一方で、肌の保湿成分がお湯によって溶かされて減少してしまうため、肌の中の水分が失われやすい状態になります。
肌が濡れて水分をたっぷり含んでいるうちに保湿ケアをするように心がける事で、潤った肌を保つ事が出来ます。

3.体を温める

乾燥の原因の一つに、体の冷えがあります。体が冷えると、血液の循環も悪くなり、肌にしっかりと栄養が行き渡らずターンオーバーが乱れ、古い角質が残ってしまい、そのまま乾燥した皮膚の層が表面に残ってしまうからです。
また、細胞間脂質や天然保湿因子という肌内部に存在する保湿成分も肌のターンオーバーと共に作られるため、ターンオーバーが乱れると肌の保湿能力は大きく低下します。

一見乾燥と冷えは関係ないようですが、その関係はとても深いものなので、冷え性であったり、乾燥肌であるという自覚がある人は、体を温めるよう心がけましょう。

お風呂にしっかりと浸かることも大切ですが、お風呂上がりはマッサージや軽いエクササイズ、そして暖かい服装で床につくようにしましょう。 冷え性を改善するためには、手足などの末端だけではなく足首や手首、首といった太い血管が肌表面近くを通っている場所を積極的に温める事も有効です。

お風呂〜お風呂上がりにやる 秋冬ボディ保湿ケア方法

体の保湿ケアは裸の時にしかできませんので、お風呂、またはお風呂上がりにやるのがオススメです。

ゆっくりお風呂に浸かろう

温まって濡れた肌は保湿剤が馴染みやすい状態になりますので、肌表面が柔らかくなり、体も温まるように、ゆっくりお風呂に浸かりましょう。

お風呂上がりは濡れた体にローションを塗ろう

お風呂上がりはすぐにタオルで拭いてしまう人が多いと思いますが、タオルで拭く前の濡れたままの状態で保湿ローションやオイル、クリームなどを塗りましょう。お風呂場の近くに保湿剤をあらかじめおいておくのをお勧めします。

お風呂場から部屋まで体を濡れたままにしたくないという方は、お風呂場でタオルを軽くあてがうように水分をさっと取り、部屋に入ったらすぐにローションなどで水分を与えましょう。くれぐれもタオルでこすり過ぎたりしないよう気をつけてください。

マッサージ&ストレッチしよう

ボディローションやクリームを塗った後は、服を着て暖かい格好でストレッチなどをし、体を冷やさないようにしましょう。
また、ローションなどを塗る際にマッサージをついでにすると、体が温まり一石二鳥です。

日中&お出かけ前にやるボディの保湿ケア方法

お風呂以外でできる、保湿ケア方法もご紹介します。

まず化粧水で”保水”する

乾燥した肌にいきなりクリームなどを塗っても馴染みがイマイチなので、化粧水で肌を和らげます。ミストタイプの化粧水などを使うと化粧水が垂れたりしにくく扱いやすいです。
蒸しタオルや霧吹きを当てるなどして、皮膚の表面を濡らし柔らかくすると、保湿剤が浸透(角質層まで)しやすくなりますのでこれもおすすめです。

さっぱりタイプのボディローションなどを使う

濃厚なクリームタイプだと、服の繊維が張り付いたりして不快な感じになりやすいので、日中はさらっとしたタイプのボディローションやクリームがおすすめ。ドラッグストアや100円均一で売られている大容量の顔用化粧水や乳液などは、マイルドな使い心地で、一度にたくさん使っても勿体無く感じないのでおすすめですよ。

余裕のあるときにケアしておきたいパーツ

ひじ・ひざ・かかと

カサカサとひび割れなどを起こしやすい場所は特に入念にケアしたいですね。
お風呂などでひじ、ひざ、かかとなどの角質が厚くなりやすい箇所だけは部分的にスクラブなどで表面の古い角質や汚れを落とし、お風呂上がりに保湿剤をシワに沿って塗り込むと、いつでもつるっと綺麗な関節を保てます。

ネイル・ハンド

指先は顔の次に外気にさらされやすく、また1日に何度も手を洗うため、乾燥しやすい状態です。手洗い場にハンドクリームを常備したり、夜だけは指先にオイルやバーム、クリームなどでしっかり保湿するなど、いたわってあげましょう。
手の甲は最も年齢が出やすい場所でもあるので、老けて見られないためにも意識的に保湿してあげましょう。

首・デコルテ

首のシワなどは、乾燥によって進みます。
マフラーやストールなどで保護しておくことで乾燥を防ぐことができます。
ひじやかかとなどと同じく、1〜2週間に一度スクラブなどで古い角質を落とし、クリームなどで保湿しましょう。

オススメのアイテム

シャワーで洗い流せるタイプの「ボディクリーム」

(ニベア インシャワーボディーローション)

お風呂上がりのボディケアが面倒な人は、シャワーを浴びながら保湿できるクリームがオススメです。
体を洗った後に、クリームを乾燥の気になる箇所や体全体に塗り、あとはシャワーで流すだけで全身しっとりします。
お風呂上がりにすぐ服が着れるのもメリットの一つです。

繊細な水の「ボディミスト」

(ピンククロス ボディミスト)

ローションやミネラルウォーターがミストで出てくる商品があります。
背中や足など、手で塗りにくい箇所などに便利です。また、細かい粒子で出てくるものであれば、ローションを直接塗るよりもこぼれなどの心配がなく、広範囲に満遍なく水分を届けられるため便利です。

お風呂上がりに手間いらず「オイルミスト」

お風呂上がりの水滴が残っている体には、あえて水分を与える必要もないので、そのまま油分を与えるだけでOK。
タオルで拭く前の濡れた体にオイルを塗る場合、オイルを手にとって塗るのもいいですが、ミストタイプのオイルであれば、手をオイルでヌルヌルにせずに体全体にオイルを行き渡らせることができます。

お顔のスキンケアの流れで「ボディローション&クリーム」


(ウテナ マジアボタニカ スキンコンディショナー)


(ニュートロジーナ ノルウェーフォーミュラディープモイスチャーボディーミルク)

お風呂上がりにお部屋でしっかりスキンケアをしたい人は、お顔のスキンケア同様に、しっかりとステップを踏んで丁寧にケアをして見るのもいいでしょう。
その場合は、水分を与えるボディローションと、油分を与えるクリームを両方つけるのをお勧めします。

お風呂上がりのゆっくりケア「マッサージオイル」


(ヴェレダ ホワイトバーチボディオイル)

よりしっかりケアしたい場合は、マッサージも同時にしましょう。
マッサージオイルは肌の滑りを良くし、さらに香りなどによってはよりリラックス効果やデトックス効果があるものもあるのでお気に入りを探してみましょう。

硬い膝・かかとには「尿素クリーム」


(資生堂 尿素10%クリーム)

尿素の入ったクリームは、角質をやさしくやわらげ、新しい綺麗な肌に導く効果があります。
角質が厚く硬くなりやすい箇所には、シワやひび割れに沿って丁寧に塗り込むと、徐々に肌が柔らかく滑らかになっていきます。

秋冬も快適に過ごすために取り入れてみて

お風呂上がりは特に乾燥が進みやすいので、素早いケアが大切です。
お風呂場の近くに、1アイテム置いておくだけで、お風呂上がりにタオルで体を拭くついでにさっとケアできると思えば、ボディの保湿ケアはそれほど手間にはなりませんよ。

情報提供元:女美会
記事名:「乾燥して肌がかゆい! そうなる前の秋冬ボディ保湿ケア方法