「綺麗になりたい!」と思うと、どうしても補うケアをしてしまいがち。でも、実は負担になっているものを辞めていき、そこから補うケアをしてあげることでより効果が発揮されるもの。今回は国際薬膳調理師の私が中医学の目線から、美肌になるために「やめて欲しいこと」を3つお伝えします!あなたは当てはまることはないですか?
1・感情に振り回されない!
「心と体は繋がっている」これはよく聞く言葉だと思います。これは中医学の世界でも同じで感情と臓腑はとても密接に関係しています。
中医学には肝・心・脾・肺・腎と5つの臓腑がありこれらを五臓と言います。例えばイライラしたばかりいると肝という臓腑がダメージをうけてあごにニキビが出来やすくなったり、くよくよ悩んで「自分なんてダメなやつなんだ・・」と責めてしまうと脾という臓腑がダメージを受けて肌にハリがなくなってしまったりと考えられています。臓腑がダメージを受けることにより、肌にもいろんな症状が出てきます。
女性は生理があるので感情にムラが出やすいと思いますが、感情に振り回されてばかりいるとダメージを受けやすいので「あ、今はイライラしているんだな。深呼吸、深呼吸」と、肝を気持ちからクールダウンさせてあげましょう。
また、「あぁ自分なんてダメなやつ・・・」と自分を責めてしまう時は「大丈夫、大丈夫。今生理前で落ち込んでいるだけだよ」と自分に声をかけてあげましょう。
大切なのは「今の自分の感情に〇×をつけないで受け入れる!」ことです。すぐにポジティブになるのは難しいですが「自分今こんな状態なんだなぁ」と受け入れることからだったら始めやすそうではないですか?
2・辛い物・揚げ物・冷たいものばかり食べること!
「お肌にいいものを」と食事に気を付けている人も沢山いらっしゃると思います。でも、せっかく食べた物を栄養に変えて全身に運べていないと残念ながら意味がないのです。
中医学の世界で、食べたものを栄養に変えて全身に届ける仕事をしてくれるのは「脾」という臓腑と言われています。この脾という臓腑は辛い物・揚げ物・冷たいものなど刺激が強い物がとても苦手。
たまに楽しむのはいいですが、いつも冷たい飲み物を愛飲しているという方は、脾がとても弱っている可能性が高いです。辛い物・揚げ物なども同様ですね。
「お肌にいいものを食べているのになかなか効果が出てこない・・・」そんな方は、冷たいものばかり飲んでいないか、辛い物や揚げ物など刺激になりそうなものを食べている頻度が高くないか、など振り返ってみてくださいね。
3・スマホやPCの見過ぎ、考えすぎなど目や脳をつかい過ぎること!
「なんで美肌とスマホの見過ぎが関係しているの?」と思うかもしれないですが、スマホやPCの見過ぎは血を減らしてしまうことの1つと言われています。血というのは中医学の世界ではとても大切なもので、気・血・津液という3つから体が構成されていると中医学の世界では考えます。
この血はお肌に潤いを与えたり、顔色を良くしてくれたりと美肌にとってとても大切なもの。この血を増やすようにお食事を変えることも大切ですが、減らないようにしてあげるのも大切!せっかく水を入れても穴があいたバケツではお水はたまりませんよね?
そのために目を休めること、考えることをやめる時間を作ってほしいのです。現代はお仕事でスマホやPCは必須だし、考えることも沢山。だからこそ意識していないとどんどん血が減っていってしまうから、目を閉じてぼーっとする時間を増やしていきましょう!
最初は難しいかもしれないけれど、何か考え事をしそうになったら「無」と唱えてみると「あ、そうだ今は無の時間だってた」と気づいて、軌道修正ができますよ!ぜひお試しあれ。
終わりに・・・
綺麗な肌になるには高い化粧品が必要と思いがちですが、実はいつもの習慣を変えてあげるだけで肌って随分変わるものです。何かを始めるのは少し勇気がいりますが、何かを辞めることならステップは軽くなりそうではないですか?
お肌をきれいにしたい!と思うのならば、まずは今回お伝えした3つのことを辞めることから始めてみてください。
Photo by fotolia