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「ARは今後5年で5.5兆円規模に成長する」とアナリストが分析


Google Glass


2016年までの統計資料を見る限り、VR市場は拡大を続けている。その速度は今後さらに伸びていくと見られており、ビジネス情報・投資情報を扱ったサイトでは「2020年にはVRが○兆円規模の市場になる」とか「VR企業の○○株は割安だからオススメ」とかの噂がまことしやかささやかれている。


実際に未来がどうなるかは分からないが、アナリストたちはVRの加速度的な成長を予測している。そんなVRよりもさらに伸びるのではないかと言われているのがARだ。


Business Insiderに掲載されたレポートによれば、ARは今後5年間で500億ドル(5.5兆円)の規模にまで成長するという。この分析には、マイクロソフトやMagic Leapのはっきりした動き、そしてFacebookやAppleが裏で進めている動きが反映されているのだろう。


VRとARの成長


ARは強い


VR(仮想現実)は架空の世界をまるで現実のように体験することができるので、ゲームや映画のようなエンタテイメントコンテンツに向いている。あるいは教育や医療に応用することも可能だ。


高い没入感があって用途も幅広いが、ヘッドセットによって現実の世界と切り離されてしまうという難点がある。ずっとヘッドセットを付けたままで過ごすわけにはいかない。


一方のAR(拡張現実)は、あくまでも現実を主体として何かを付け加えるものだ。リアルの世界に関連付けられるものなら全てがARコンテンツになる可能性がある。


特定の目的のみに特化させるとVRに及ばない面もあるが、誰でも・いつでも使うようになる可能性があるのはARだろう。眼鏡と同じようにARグラスをかけたまま過ごすのが普通になるかもしれない。


かつてグーグルが考えていたような大ヒットするスマートグラスはまだ登場していないが、Snapのサングラスは話題となっている。ゲームのようなVRに分がありそうな分野においても、大きな成功を収めたポケモンGOの例もある。


AR成長の理由


Infographic: Augmented Reality a $50 Billion Opportunity? | Statista You will find more statistics at Statista


調査会社IDCのデータに基づくStatistaの統計グラフは、ARの成長を示している。2016年の段階ではヘッドセットの出荷台数、売上金額の両方でVRに大きく遅れを取っていたARだが、2021年にはVRの2倍以上を稼ぐと予測された。


ヘッドセットの出荷台数で言えば伸び続けることが予想されるVRヘッドセットに及ばないものの、売上額では超えると見積もられている。その理由は、IDCが「ARは家庭用ではなく業務用として普及し始める」と考えているからだ。


VRヘッドセットは100ドル未満で購入できるものもある。だが、ARヘッドセットは1,000ドル以上もする。この価格の差が、販売台数あたりの売上金額の差となる。家庭用として考えればヘッドセット本体の価格が高いことは普及を阻む大きな障壁となるが、業務用では一度採用が決まってしまえば大きな利益を生む。


これはVRヘッドセットの販売数を扱った統計の分析として「HTC Viveは値段が高いから売れていない」「Samsung Gear VRやGoogle Cardboardは価格の安さで普及した」と言われているのと対照的だ。対象とする市場が異なれば、行うべき価格設定もまた変化する。


安価なヘッドセットはVR産業の成長を阻む?


Cardboard


この調査結果を発表したIDCはまた、VR産業におけるローエンド・エントリークラスのVRヘッドセットについて興味深い指摘をしている。安価なヘッドセットがVR技術に対するユーザの意識を悪化させ、VR産業全体に悪影響を及ぼしている可能性があるという。


なるほど100ドル未満で手に入るモバイルVRヘッドセットは、VR体験の裾野を広げる効果がある。実際に2016年に販売されたVRヘッドセットの多くが安価なモバイルVRだった。まずはVRを体験してもらわないと、いきなり高価なヘッドセットを購入するユーザが少ないのも事実である。


これはデベロッパーについても同様だ。それなりのユーザ数が確保されていて開発コストも比較的小さいモバイルVRは、初めてVR作品を開発する足がかりとして有効な市場だ。モバイルVR開発で成功し、ノウハウを蓄積したデベロッパーが本格的なVRコンテンツの開発に乗り出すという形は、一つの理想である。


だが、全てのユーザやデベロッパーが順調にVRにのめり込んでくれるとは限らない。低価格なVRで「こんなものか」とVRに対して見切りをつけてしまうこともあるだろう。IDCはこのような形で安価なヘッドセットが潜在的なVRユーザを減らすことを危惧している。


功罪両面あることは否定できないが、はたしてどちらの影響がより大きいのだろうか。業界全体の成長を止めないためには、ミドルクラス以上のVR体験をユーザに届ける体験イベントやレンタルサービスが重要な役割を担うことになりそうだ。


 


参照元サイト名:Business Insider

URL:http://uk.businessinsider.com/augmented-reality-virtual-reality-sales-idc-chart-2017-3?utm_source=feedly&utm_medium=referral&r=US&IR=T


参照元サイト名:IDC

URL:http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS42371517


参照元サイト名:Statistica

URL:https://www.statista.com/chart/8633/virtual-and-augmented-reality-forecast/



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