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成長するMR市場、2025年までに200億円規模の市場になるとの予測



市場調査およびコンサルティング企業のTransparency Market Researchは、成長するMR市場の今後の動向についてまとめたレポートを発表した。


本レポートによると、MR市場は今後も成長を続け、おもにゲーム、エンターテイメント市場を軸にして成長し、10年以内に200億円以上の市場に成長するとの予測を示している。


概要


エンターテイメント/ゲームを中心に成長


MR(複合現実)はきわめて新しい技術であり、VR/ARに後発して登場した分野だ。これらの技術はお互いに関連性を持っており、最近ではこれら3つの技術を1つにまとめてVR/AR/MRと記載する機会が増えた。


Transparency Market Researchによるレポートでは、MR市場を牽引するのはおもにアメリカとのことだ。これはMR市場での開発における有力企業が米国に集中しているためであり、たとえばARデバイス「HoloLens」を開発するマイクロソフトや、ARスマートグラスを開発しているMagic Leap、またCanon、Infinity Augumented Reality、Ubisoftなどの複数の企業が、現在MR市場の開拓に取り組んでいる。


巨大テック企業がMR市場を牽引


また、レポートではMR市場の大部分は巨大テック企業によって牽引されると予測している。上記に挙げた企業は、現在おもにゲームやエンターテイメント市場を軸に据えたデバイスの研究、開発を行なっている。


最近の例では、マイクロソフトが複数の企業と提携して共同開発したWindows MRヘッドセットが挙げられる。同社が立ち上げたWindows MRには様々な企業が参入しており、たとえばDell、Acer、Asus、Lenovoなどの大手メーカーが、マイクロソフトのOEMパートナーとして複数のMRデバイスを発表、販売を開始している。


参考:Windows MRとは。詳細、ヘッドセットの性能、値段・価格、比較【Windows Mixed Reality】


MR市場への投資は増加


また、ハードウェアメーカーだけでなく、エンターテイメント企業がMR市場に投資することによって、同市場の成長が加速される。レポートでは、MR市場に参入するエンターテイメント企業の例として米国のSix Flagsを挙げている。


Six Flagsはアトラクション施設でのMRの活用を進めている。同社はヘッドセットを装着して搭乗するジェットコースターを展開しており、バーチャル空間とジェットコースター体験を組み合わせた新感覚のアトラクションを体験できる。


参考:バーチャル空間で絶叫しよう!Six Flagsが切り拓くアトラクションの未来形


2025年には2億ドル近い市場に成長


レポートでは、VR、AR市場とともにMR市場も成長を続けると予測している。MR市場は2025年までに1億8,700万ドル(約212億円)規模の市場に成長するとのことで、成長率は38.06%に及ぶとのことだ。


ここにおいても重要な役割を担うのはやはりエンターテイメント市場で、成長するゲーム市場やロケーションベースのMRアトラクションが、MR普及において大きな役割を果たすとのことだ。また、モバイル端末を利用したMRアプリも、今後数多くリリースされることが予測される。


レポートでは、MRを活用したヒット作アプリとして「ポケモンGO」を挙げている。同アプリに使用されている技術をMRと見るか、もしくはARと見るかは人によって意見が分かれるところではあるが、同アプリがMR(もしくはAR)の普及の大きなきっかけになったのは明らかだ。


様々な領域で活用されるMR


また、ゲームやエンターテイメントだけでなく、たとえば教育やトレーニング、軍事分野においてもMRは大きな成長を見せると予測している。マイクロソフトのARデバイス「HoloLens」をはじめ、MR技術に対応した様々なデバイスが今後登場するものと考えられる。


AR市場の動向について


現実世界に3Dデータを重ね合わせるという点でMRと技術的にも関連性の高いARも、これから大きな成長率を示す市場との予測がされている。コンサルティング企業Markets and Marketsは、AR市場の現在の動向と、今後の成長に関するレポートを発表している。


それによると、AR市場は2016年の時点では23億9,000万ドル(約260億円)市場であるが、2023年には613億3,900万ドル(約6兆8,000億円)市場に成長すると予測している。


高まるARスマートグラスのニーズ


Markets and Marketsのレポートでは、現在AR機能を搭載したスマートグラス、もしくは「HoloLens」のようなARデバイスの需要が高まっており、これらはおもにヘルスケアやリテール、eコマースの分野において需要が高いとのことだ。


現在、ARヘッドセットやスマートグラスは様々な分野において活用が進められており、生産現場や医療など様々な場所での利用に対応したスマートグラスが登場している。最近では「X1」「DAQRI Smartglasses」などのデバイス、また先日リニューアルしたグーグルグラスなどが挙げられる。


これらのARデバイスは、たとえばマニュアルの閲覧や遠隔地からの指示伝達、データ共有などの様々な目的で活用することが可能だ。スマートグラスを活用することで現場作業に効率改善をもたらすことが可能で、航空機エンジンメーカーのGE Aviationは、同社の業務にグーグルグラスを活用することで、作業スピードが16%早くなったことを実証している。


参考:GE Aviation、航空エンジン整備にGoogle Glassを導入して作業効率の向上に成功


徐々にではあるが、装着型ARデバイスの実用化の動きは加速しつつある。


ゲーム、エンターテイメントを中心に成長


また、今後eスポーツやゲームの領域においてもARデバイスの活用が進むとの予測もしている。


MRと同様、AR市場もゲームとエンターテイメントを中心に成長していくと予測されるが、ここにモバイルARを加えるなら、アップルが先日リリースしたARプラットフォーム「ARKit」や、グーグルの「ARCore」によって、モバイル端末で手軽にプレイできる様々なARコンテンツが今後リリースされると考えられる。


iOS、Androidという、現行のスマートフォン市場の大部分を占める2大OSが高機能なARに対応することで、今後様々な場面においてARアプリを使用する機会が増えそうだ。


参考:成長するAR市場、2023年までに610億ドル市場に成長との予測


参照元:VRFocus Market For Mixed Reality To Be Worth $187m By 2025


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