手軽かつ高精度な測定が可能！ARメジャーアプリ「PLNAR」がリリース

2017年09月26日 12:22:00
テクノロジー
VR Inside

SmartPictureは2017年9月23日、スマートフォンのAR機能による住宅環境の測定を可能にするアプリ「PLNAR」をリリースした。

ユーザーはスマートフォンの画面上で、バーチャルなメジャーを使うことにより部屋の各箇所のサイズを調べることが可能となる。

測定の正確性は高く、自宅や仕事場における模様替えやリフォームをおこなう前にアプリを使うことにより、全体的な作業効率性向上が可能となる。

SmartPictureとは？

SmartPictureは3Dモデル化を通じ、部屋のビジュアライゼーションをおこなうサービスを提供している企業。本拠地はアメリカテキサス州オースティンにある。

利用者は部屋をスマートフォンで撮影し、Web上でSmartPictureに写真を提出する。するとSmartPictureが用意しているコンピュータビジョンプラットフォームが写真を自動解析し、要素を画像から抽出、部屋のスケールを自動的に算出してくれる。

また数値を出すだけではなく、測定結果に従って制作された、正確性の高い3Dフロアモデルを提供してくれる。これによって平面の見取り図を一瞥しただけでは分かリづらい、部屋の高さについての情報を得ることが可能だ。

「PLNAR」の基本的情報

簡単操作で正確に部屋を測定！

「PLNAR」はARKitによって開発されたアプリ。将来的にはiPadにも対応する予定だ。

スマートフォン画面上に表示された部屋の隅を指でなぞっていくと、それに合わせてAR空間上にはテープメジャーのようにラインが引かれていく。

またラインを引いている最中に、複数のアンカーを打つことも可能だ。たとえば部屋の角や、ドアの入口部分などにそれぞれアンカーを打つことで、それぞれの正確なサイズを算出することができる。

床面が平面に近い場所であるのならば、測定は屋外でも可能だ。たとえば庭などの開けた場所であっても、室内と同じ手順で測定が可能だ。

さらに作業を通じてユーザーが得た、部屋の壁面サイズ、ドアの数などに関する情報は、どこでいつ撮影したかという情報と合わせてPDF化して保存することができる。測定データは、「部屋Aの壁1（〇〇メートル）、壁2（△△メートル）……」という具合で、部屋の箇所毎に数値を算出してくれるので、後から参照しやすく便利だ。

専用の測定機器や簡易的なメジャーすら不要で、スマートフォンさえあれば高精度な測定ができるため、利便性は高いと言えるだろう。