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AmazonがAlexa搭載のメガネ型デバイスを開発中


Amazonの特許書類に含まれていた図

Amazonの特許書類に含まれていたスマートグラスとみられる図


最近では、専用デバイスでのAR以上にスマートフォンで使用するARアプリに注目が集まっている。先日Appleが最新のiOSとともに一般のユーザへの配布を開始したARKitやGoogleが発表したARCoreといったARプラットフォームの存在もあるので、スマートフォンのモバイルARアプリ業界はまだしばらく加熱を続けるだろう。


一方で専用のARデバイスとしては、Google Glassの復活がある。一度は完全に失敗に終わったかと思われたGoogle Glassには6月に突然3年ぶりのアップデートが提供され、7月にはエンタープライズ向けのデバイスとして復活を果たした。


今度こそスマートグラスの時代が来ると想定しているのか、Amazonもメガネ型のデバイスを開発しているようだ。


Amazonのメガネ型デバイス


Google Glass

エンタープライズ用デバイスとなったGoogle Glass


Financial Timesが「Amazonの計画に詳しい匿名の人物からの情報」として伝えたところによれば、同社はAlexaを搭載したメガネ型のデバイスを開発しているという。


音声アシスタント


音声アシスタントとして知名度が高いのはAppleのSiriやマイクロソフトのCortanaだろう。いずれも、スマートフォンやPCに音声で指示することでスケジュールやアラームをセットしたり、検索を行ったりといった操作を代行してくれる。


Alexaは、Amazonのデバイスに搭載されるこうしたアシスタントの名前だ。AmazonのスマートスピーカーであるAmazon Echoに搭載されており、SiriやCortana同様に検索などを行える。Amazon Echoで再生する音楽を指示したり、商品を注文したりすることもでき、将来は家電のハブ的存在としてエアコンやテレビとも連動するようになるかもしれない。


Amazonが開発を進めるメガネ型デバイスにも、このAlexaが搭載されるという。Amazon Echoと違って身につけるタイプのデバイスなので、いつでもどこでもAlexaを呼び出して機能を利用できる。


骨伝導による音声フィードバック


Alexaに質問をしても、ヘッドホンやイヤホンがなければ答えを音声で聞くことができない。メガネならば常にかけていてもおかしくないが、人と会うときにイヤホンをしたままにするのはあまり良い印象を与えないだろう。


その問題を解決するために、このデバイスには骨伝導機能が搭載されるという。一見すると普通のメガネのように見えるが、顔の骨に振動を与えることで音を伝えるのだ。


Amazonは今年の末までにこの製品をリリース可能だとされている。


Alexaの展開


Amazonには、Alexaのホームとなる自社製スマートフォンが存在しないという弱点がある。SiriにとってのiPhoneのようなスマートフォンがないため、Alexaは主にスマートスピーカーで利用されてきた。


しかし、AmazonはAlexaの活躍できる範囲を広げている。同社オリジナルのタブレット端末Fireタブレットはもちろん、サードパーティの製品にもAlexaの搭載を進めている。


ARへの足がかり?


このメガネ型デバイスについてはAlexaを搭載することしか伝えられていないが、将来AmazonがARグラスの市場で戦っていくための足がかりにもなるとFinancial Timesでは指摘されている。


Amazonが過去に提出した特許書類にはスマートグラスらしい図(記事トップの図)も含まれており、この分野に参入することは十分考えられる。


ショッピングとAR/VR


ARで腕時計を試着する

ARで腕時計を試着する


ARやVRといった技術は、買い物のスタイルを変えてしまう可能性がある。VRユーザに限れば7割がこれらの技術を使ったショッピングに期待しているというアンケート結果もあり、VR空間で買い物ができるアプリやバーチャルなクレジットカードを使う決済サービスなど、関連する技術も多数開発されている。


特にARは、Amazonのようなインターネットサイトでのショッピングを促進するものになるかもしれない。


ARで試せる


VRと異なり、ARでは現実の映像の上にオブジェクトを重ねて表示することが可能だ。この技術を使えば、腕時計や服をARで試着したり、自分の部屋に家具を配置したりしてイメージを確かめることもできる。


ARKitのようなARプラットフォームでは現実に存在する床や壁を認識できるため、ただ映像を表示するだけではなく現実に即した形でオブジェクトを表示可能だ。


AmazonのARグラスにこうした機能が搭載されれば、実物を見られないというインターネットショッピングの欠点を補える。


見ているものを買う


現在でもバーコードを撮影することで商品をインターネットで検索するといったことは可能だが、将来はスマートグラスが映像を解析して最安値で同じものが購入できるサイトを表示してくれるようになるかもしれない。


スマートグラスにカメラやマイクを搭載すればユーザを取り巻く世界をそのまま解析できるので、Alexaが様々なサポートをしてくれるようになるだろう。最初のメガネ型デバイスにできることは多くないとしても、ここから機能が追加されていくはずだ。


 


Financial Timesが伝えたAlexa搭載のメガネ型デバイスについて、正確な発売日や詳細な機能、販売価格といった情報は発表されていない。情報が正しければ今年中に発売される可能性もあり、スマートグラス・専用ARデバイスの分野が活気づく要因になるかもしれない。


 


参照元サイト名:Geek Wire

URL:https://www.geekwire.com/2017/amazon-working-alexa-smart-glasses-bone-induction-audio-report-says/


参照元サイト名:VR Room

URL:https://www.vrroom.buzz/vr-news/products/amazon-working-alexa-smart-glasses


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