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被写体の猫をただただ忠実に 鉛筆で描く「ねこの鉛筆画家」


被写体の猫を忠実に再現。 鉛筆で写実的に描く「ねこの鉛筆画家」。

 「私自らデジタル一眼で撮影したモデルをもとに描いているんです」と語る西方由美さん(以下、西方さん)は、兵庫県出身で関西を拠点に活動する「ねこの鉛筆画家」。

 猫をモチーフにした画家活動をする中で、先日Twitterで紹介した4点の作品が反響を集めています。

 1枚目は、子猫時代から何度もモデルとして“採用”しているという、西方さん宅の近所に住む地域猫を描いたもの。

「子猫時代から何度もモデルにしている」という1枚目。

 2枚目も同様の地域猫。こちらはとある駐車場で見かけたそうで、よくよく見るとアスファルトらしきところでくつろいでいます。

駐車場で見かけた2枚目。こちらも地域猫。

 3枚目は、京都府京都市にある神社「梅宮大社」で遭遇した一コマ。

梅宮大社を訪れた際に出くわしたのが3枚目。

 余談ですが、梅宮大社といえば、境内のいたるところで猫に遭遇する「猫神社」の異名を持つ場所。そのため、建物や一升瓶といった背景も書き込まれています。

 そして最後は、背を向けながら同じ仕草をする2匹の猫。笑いをこらえるかのような表情が実にコミカル。

投稿作品4枚目は、投稿者自身が以前暮らしていた猫親子。

 いずれも鉛筆で描かれた鉛筆画にも関わらず、どの猫ちゃんも毛並み・表情・体勢が忠実に再現されています。モノクロな世界も相まって、ニャンとも味わい深いアート。

 「『猫を鉛筆で写実的に描く』にあたっては、各々の毛質やモフモフ感といった点を表現することが一番難しいと感じています。なので、作品においては、『この子をちゃんと描けている』と私が感じるまで、ただただ忠実に描くことにこだわっています」

 そのように自身の作風について語る西方さんですが、私生活においてもチャビちゃんという猫と暮らしています。一方で、画家活動を始めるきっかけとなったのは、かつて一緒に暮らしていた愛猫の存在。

 実は4枚目(最後)の猫のモデルは、自身が以前暮らしていたタラコちゃん(左)とクロちゃん(右)。2匹は親子とのことで、子供であるタラコちゃんが亡くなった2017年から、鉛筆画での創作活動を始めたそうです。

 なお西方さんは、自身の作品を「鉛筆画美術展示会」などのグループ展にて都度出展。地元関西では個展も開催されています。また2020年には、初の画集「タラクロ・保護猫・地域猫 西方由美えんぴつ画集」を出版。SNSでは、Instagramにもアカウントを開設して作品を投稿したりと、幅広く活躍されています。

<記事化協力>
西方由美さん(Twitter:@tarakuro510/Instagram:@yumi_nishikata)

(向山純平)

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