猫はもちろん自分で「歯磨き」はできません。しかしそれなのに「猫は虫歯にならない」って知っていましたか?
私の息子も実は歯磨き嫌い。しかしやはり虫歯にはなりません。いつもきちんと磨く娘に時々虫歯が見つかるので、これは本当に不思議です。(歯医者の先生曰く、息子は唾液の量が多く、娘は少ないからではないか、と言われました。)
しかし猫は虫歯はできなくても、歯垢や歯垢がたまって「歯周病」になることは多いといいます。
また猫は完全室内飼いをしていても、耳に汚れは溜まります。爪切りはともかく、猫の歯磨きや耳掃除、皆さんはきちんとやってあげていますか?
ある雑誌のアンケートによると、猫の歯磨きをしている飼い主さんは19%。しかしその方法は、
「歯周病対策の粉薬を時々ご飯に混ぜています」
「液体歯磨きを口内に噴射しています」
というやり方が多く、いわゆる歯ブラシを使った歯磨きをさせている人は少ないようです。
今回は、飼い主さんも苦手らしい、猫の歯磨きや耳掃除など、猫の体のケアのポイントをご紹介します。
■猫の歯磨きのポイント
猫の歯磨き。これは焦らずにほんの少しずつ猫に慣れさせることから始めましょう。歯ブラシは45度くらいの角度で切歯や犬歯、白歯や歯茎の間に毛先を当てて最初は数秒程度からブラッシングできればかなり上出来です。
歯ブラシが苦手な猫の場合は指にガーゼを巻いて指歯磨きという方法もあります。私の場合は電動歯ブラシにちょっとフードの匂いをつけたものを猫の鼻先に持って行ったら、猫の方からガシガシと歯ブラシを噛んでくれました。
おそらく電動歯ブラシの「ブーン」という音が虫の羽音に似ていたからかも知れません。猫が自発的に歯ブラシを咥える方法として、1度試してみてはいかがでしょうか。
■猫の耳掃除のポイント
猫の耳掃除でやりがちなのが綿棒を使った掃除。しかしこれはNG。綿棒は耳奥に刺さる危険性があるので使わない方が賢明です。
できればペット用のウェットティッシュやイヤークリーナーを使ってあくまでもそっと拭き取る感じで掃除をしましょう。
猫の耳はとてもデリケートなので、ゴシゴシと強くこすってはいけません。指にコットンやウェットティッシュを巻きつけて、優しくなでるように拭き取るのがポイントです。
汚れやニオイがひどい時、または耳を痒がる場合は病気の可能性がありますから、一度病院で診てもらうと安心です。
いかがですか。猫の歯磨きや耳掃除。いきなり始めるよりも日頃のスキンシップの時に歯や耳をさりげなく触ったりマッサージするところから始めましょう。
猫を不機嫌にさせないように無理にしないで下さいね。