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飼い主の選択次第「安楽死」それとも「介護」?動物の命を看取るということ



PLM(Pet Lovers Meeting)という活動団体をご存知でしょうか?これは愛するコンパニオン・アニマル(伴侶動物)を亡くした家族のためのセルフヘルプ・グループの団体です。(http://www.ddtune.com/plm/aboutus)



ペットを亡くした悲しみを癒す事は決して簡単なことではありません。PLM(Pet Lovers Meeting)では、同じ気持ちを持つ人たちと経験を語り合い、痛みを共有することで、心を整理する糸口が見つけるお手伝いをしてくれます。



Pet Lovers Meetingでは、3ヶ月に1度の「ミーティング」で、ペットロスに悩む飼い主さんたちが互いに支え合う場を提供しているそうです。



この団体を立ち上げたのが代表の梶原菜月さん。彼女は1998年、愛猫のゴマ(5歳)がリンパ腫と診断され、主治医の先生から



「いずれ抗がん剤が効かなくなるので、安楽死を選択の1つとして考えておいて下さい」



と言われたそうです。



飼い主はペットの命を選択する立場にある。そんな重い選択肢を、いきなり突きつけられた梶原さん。しかしいつか皆さんも同じ決断をしなければならない時がくるはずです。



 

☆介護はいつまで?安楽死の手順とは








安楽死なんて絶対できない!そう思ってはいても、実際のペットの介護は長期になればなるほど大変です。



1日置きの点滴、食事や排泄ができなくなれば、尿カテーテルを入れ、栄養をチューブで胃に直接流し込まなければありません。



床ずれができないように数時間置きに寝返りをさせたり、24時間痛みに鳴き続ける声に絶えなければならないことも…。



そしてもちろん経済的負担も大変です。ペット保険に入らなければ、100%費用は飼い主負担。1年間の医療費は数百万という場合も考えられます。



梶原さんは愛猫ゴマが安定しているときに家族、主治医の先生と何度も話し合い、猫にとって最良の「安楽死の手順」を考えたそうです。



 

☆猫らしく生きることができなくなったとき








梶原さんの愛猫ゴマの癌は抗がん剤に反応して小さくなり、1年半を比較的安定して過ごす事ができたそうです。



耐えられない程の痛みが酸素室やモルヒネでも緩和できない状態にきたら、病院では安楽死は合理的な選択と考えられています。



もちろん梶原さんもそう思っていましたが、もう一つゴマが「猫らしく生きることができなくなったとき」に安楽死させよう、と決意したそうです。怖いくらい重い責任ですが、ゴマの猫生を考えるとこれは最良の選択肢だと思います。



1999年の12月21日、突然歩けなくなり、全身が麻痺して絶え間なく嘔吐に苦しみ始めた愛猫のゴマ。24日の夕方に梶原さんの腕に抱かれて安楽死の処置を受けました。



「先生が私の隣に座り、ゴマの後ろ脚の静脈に留置した針から、致死量の麻酔薬を投与しました。死は素早く、静かでした。」(原文まま)



先生と家族と話し合って納得のいく看取りができたと感じている梶原さんですが、やはり辛くペットロスに。その気持ちから、同じ思いを抱えている飼い主さん達のためにこのPLM(Pet Lovers Meeting)という活動団体を立ち上げたそうです。



記事を書きながら涙が止まりませんが、皆さんもいつか、この「安楽死」それとも「介護」?という選択が来るということを覚悟しておく必要があるのかも知れません。
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