全身運動として知られる水泳は、さまざまな筋肉を鍛えることができます。なかでもクロールのキック動作は腸腰筋の筋トレに効果的です。水泳のクロールで筋トレできる筋肉を見ていくとともに、腸腰筋の筋トレにより効果のあるクロールのキック動作を見ていきましょう。



腸腰筋の筋トレにはキック動作


腸腰筋とは、背骨と太ももを結ぶ大腰筋と、腸骨から始まって大腰筋と合流して太ももを結ぶ腸骨筋の総称。腸腰筋には太ももを引き上げる役割があります。そんな腸腰筋の筋トレにはクロールのキック動作が効果的です。


クロールでは、腕のかきによる推進力がキックによる推進力より大きくなります。進行方向の前方に片手を入水して水を後方へかき、後方で腕を水面から抜いて前方に回すまでがワンストロークです。


水をかくときは、手の指は軽く開いた状態です。手の平の向きは進行方向とは逆。水中でのストローク前半は、軽くひじを曲げて体の中心線に近いところをかいていきます。このときおもに働く筋肉は背中の広背筋です。


腸腰筋の筋トレは太ももから動かす


ストローク後半では、手を先行させる形で後方に強く水を押していきます。この動作で関与する筋肉には、広背筋や二の腕のところにあたる上腕三頭筋などです。


クロールのキックはバタ足とも呼ばれます。足全体がムチのようにしなって、太ももから柔らかく交互に動かすのがコツです。太ももを上下に動かすのは腸腰筋や大腿四頭筋、大殿筋などになります。


ここで、ひざを曲げてひざから下だけで水を叩いても推進力は生まれません。ムチのようにしなるバタ足は、腸腰筋を使って太ももから股関節から動かすイメージ。強い推進力を得られるだけでなく、腸腰筋の筋トレになります。


情報提供元: インナーマッスル
記事名:「 腸腰筋の筋トレに効果のある水泳のキック動作