30台から全身の筋肉は少しずつ減り始めるといわれますが、なかでも減少しやすいのがお尻の筋肉。重力に逆らう高重力筋だけに、筋肉の減少はそのままお尻が垂れ下がることを意味しています。お尻の筋肉の構造を正しく理解して、スポーツ動作やスタイルアップに生かしましょう。



お尻の筋肉はスポーツで重要なパーツ


お尻の筋肉は「大殿筋・中殿筋・小殿筋」の3層構造で、その形状を作っています。お尻の筋肉はさまざまなスポーツで、動きやパワーの源だといわれる重要なパーツです。


お尻の筋肉は二足歩行に伴って、その動きの要として発達してきたもの。その意味で歩行においても重要な役割を果たしているだけでなく、現在では後を姿の印象を決定付ける部位となっています。


だからこそ、お尻の筋肉としてひとくくりにせず、3層構造それぞれの筋肉を理解しておくことは重要なこと。しっかりメカニズムを理解したうえで鍛えたほうが、結果的に筋トレ効率も上がるでしょう。


お尻の筋肉でもっとも大きい大殿筋


3層構造のお尻の筋肉で、外側にあってもっとも大きいのが大殿筋。じつは単一筋としては、人体の中でもっとも大きい筋肉です。おもに太ももを後ろに振る股関節伸展の主力筋として働きます。


中殿筋は大殿筋の上部に位置していて、一部は大殿筋に覆われた形状。おもに太ももを外側に振る動きとなる股関節外転の主力筋として働きます。中殿筋はお尻の上部を形成する筋肉なので、ヒップアップに直結するのです。


小殿筋はお尻の上部側面にある筋肉。中殿筋の深層に位置して、中殿筋とほぼ同じように働きます。片足立ちしたときには立ち足の小殿筋や中殿筋は股関節を骨盤に固定。上げる足をサポートしています。


情報提供元: インナーマッスル
記事名:「 お尻の筋肉は大殿筋・中殿筋・小殿筋の3層構造