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ナイジェリア:北東部ボルノ州の町ランに武力攻撃、数千人が隣国カメルーンに避難



ナイジェリア北東部ボルノ州の町ランに14日、激しい武力攻撃があり、数千人の住民が避難を余儀なくされた。人びとは徒歩で避難を始め、ランから7kmほど離れた隣国カメルーンの町ボドに15日に到着した。国境なき医師団(MSF)は同日からボドで緊急援助を開始。医療とロジスティックのスタッフからなるチームが食糧と水のほか応急処置を施している。


ナイジェリアでMSFのオペレーション・マネージャーを務めるユーグ・ロベールの報告によると、ボドには15日、避難者約8000人が到着し、16日も数千人の到着が予想されるという。MSFはこれから数日以内に1万5000人分の食糧、水と医療で援助を開始すべく準備を進めている。ボド付近には仮設住居は無く、人びとは屋外で一晩を過ごした。子どもと乳児、妊娠中の女性も多い。目にしたことに衝撃を受け多くの人が苦悩を抱え、家財すべてを失った状況で、あらゆるものを必要としているという。


ランでは家屋を含む町の大部分が焼かれ、市場や食料品店も破壊された。MSFの事務所、薬局、倉庫も略奪され全焼した。現場では医薬品の空箱が地面に散乱していた。MSFはランで負傷者の男性1人を避難させたが、その他大勢の人はカメルーンに向かった。


ロベールは、「ランの住民はこうした終わりのない暴力にたびたび苦しめられ、その度に自分たちで立ち直らなくてはなりません。いつまでこうしたことを繰り返さなければならないのでしょうか。ボルノ州の人びとはこの無慈悲な紛争の対価を払わされ続けています。全ての紛争当事者は民間人の安全に配慮する義務があります」と訴えている。


2000年代に入ってナイジェリア北東部は、過激派勢力「ボコ・ハラム」と政府軍との紛争の中心的な舞台となっている。こうした武力攻撃の影響によって、およそ500万人が人道支援を必要としている。



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