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最新デジタル技術で“現物の展示がない”展覧会を大日本印刷とフランス国立図書館が開催


大日本印刷株式会社(以下、DNP)とフランス国立図書館(以下、BnF)との共催による、「BnF×DNP ミュージアムラボ 第2回展『これからの文化体験』」が開催中だ。最新のデジタル技術を駆使して、BnFの貴重な所蔵品を公開する展覧会となっている。

DNPとBnFは、2015~2016年にもBnFが保有する歴史的な地球儀・天球儀を3Dデジタル化する共同プロジェクトを行なったが、今回は新プロジェクトとしてBnFの所蔵品の一部を3Dデジタル化。それらをVRやXRなどの最新技術によって展示する。

3Dデジタル化されるのは、BnFの歴史的原点であるリシュリュー館の美術品などのコレクションと、同館の歴史的空間マザラン・ギャラリーの天井画。

リシュリュー館は1721年の創設以来、初めてとなる全面改修を行なっていて、2022年にリニューアルオープンされる予定だ。『これからの文化体験』ではフランス本国に先駆けて、コレクションを一般公開することとなる。

3Dデジタル化は、BnFの所蔵品を多方面から撮影した写真を、コンピュータで解析することで行われた。従来では難しかった、反射素材の作品なども高品質で3Dデジタル化されている。

『これからの文化体験』においては、現物ではなく、3Dデジタルのデータを用いて復元されたレプリカや、3Dデジタルのデータが展示される。

デジタルデータならではの展示方法

展示方法に関しては、「みどころシリーズ」と呼ばれる、DNPが開発したシステムを活用する。「みどころシリーズ」のひとつ、「みどころウォーク」ではヘッドマウントディスプレイを装着して広大なVR空間を体験。デジタルデータだからこそ可能な鑑賞方法だ。

メガネ型デバイスを着用する「みどころグラス」では、仮想的に作品を鑑賞する。手に持っているかのような距離感で、作品を様々な角度で鑑賞することも可能であり、これもデジタルデータならではのメリットと言えるだろう。

立体状のインターフェースを用いて作品を鑑賞する「みどころキューブ」では、複数の作品同士の関連性も示される。デジタル化した作品に関連する情報も紐づけられているため、作品群を体系的に理解することも可能となるのだ。

コロナ禍で人や物の移動が制限される中、『これからの文化体験』ではニューノーマル時代に対応した鑑賞体験が提供される。この展示システムは、今後、別の美術館、博物館、図書館などの施設、企業や教育機関などにおいても活用される予定だ。

『これからの文化体験』の会期は、2021年4月15日(木)~7月11日(日)。開館時間は、月~金曜日の10:00~12:00と13:00~17:30。一般公開は6月5日(土)からで、予約は4月下旬開始予定。会場は、DNP五反田ビル1階(東京都品川区西五反田3-5-20)。観覧は無料だが、公式サイトからの予約が必要となっている(https://www.museumlab.jp/bnfRichelieu/)。

©DNP Dai Nippon Printing Co., Ltd. [2021], with the courtesy of the Bibliothèque nationale de France

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