はじめに
日本七霊山のひとつ、西日本で最高峰の「石鎚山」。
今回は、その独特の山頂と力強い山容を誇る、石鎚山の魅力と見どころをご紹介していきます♪
天狗岳が特長!愛媛県の「石鎚山」の魅力と見どころ【1】石鎚山とは
石鎚山(いしづちさん、いしづちやま)は、愛媛県に位置する標高1,982mの山です。
西日本の最高峰であることから、「伊予の高嶺」などと呼ばれることもあります。
頂上には、“天狗岳”という岩場が特長です。
日本のマッターホルンと称されるほど、独特の角状の形をしているんです。
日本百名山・日本百景の他に、日本七霊山のひとつに数えられており、古くから修行の場として使われてきました。
この山をご神体とする石鎚神社には、麓の「本社」、中腹にある「成就社」と「土小屋遙拝殿」、そして山頂の「頂上社」の合計4つの社が設けられていますよ。
天狗岳が特長!愛媛県の「石鎚山」の魅力と見どころ【2】鎖場コース
石鎚山の山頂部にある、天狗岳の頂上部の足場が酷く狭いものとなっています。
そのため、そ手前の弥山(みせん)の頂上に、山小屋などが建てられているんです。
天狗岳は険しい岩場のため、弥山までの登山を目指す方も多いんだとか。
しかし、その弥山の頂上に至る登山道にも、険しい鎖場があります。
「一の鎖」「二の鎖」「三の鎖」と続くのですが、その手前にはもっとも急勾配で距離の長い「試しの鎖」という場所があるんです。
でも、この鎖場のコースを迂回するルートが用意されているので、苦手な方も別のコースを辿って弥山の頂上を目指しましょう♪
天狗岳が特長!愛媛県の「石鎚山」の魅力と見どころ【3】大天狗・法起坊の伝説
霊峰・石鎚山には、天狗の伝説があります。
石鎚山に棲む天狗は“法起坊”(ほうきぼう)という名で、他の天狗とは別格。大天狗と呼ばれます。
それもそのはず、実はこの天狗の正体は、この山を開山した役小角(えんのおづの)本人だといわれているんです。
役小角は、修験道の開祖。力のある呪術者でした……!
山口県の天井ヶ岳(てんじょうがたけ)で亡くなったとされていますが、その後、天狗となって石鎚山を住処にしたんだそうです。
天狗岳が特長!愛媛県の「石鎚山」の魅力と見どころ【4】ロープウェイとリフトで絶景登山♪
石鎚登山ロープウェイは、標高455mの「下谷駅」から、標高1,300mの「成就駅」までを結んでいます。秋には紅葉に染まる山並みを、空中から楽しめますよ。
まず、「成就駅」の瀬戸内海を見渡せる展望所で一休み。
そして、奥前神寺まで少し歩きましょう。
ここからも遠くに聳える天狗岳を望むことができますよ♪
次にリフトを乗り継ぎます。
ロープウェイよりもスリルのある空中散歩を楽しんだら、最終駅へ。
標高1,400mの展望台からは石鎚連山や西条の町並み、瀬戸内海までを綺麗に見渡せます。
ここから成就社までは、徒歩10分程度です。
石鎚山のパワーをしっかり浴びながら、らくらく登山ができるロープウェイ&リフトコース。
足に自信のない方や、気軽な登山を楽しみたい方におすすめですよ♡
石鎚登山ロープウェイ
天狗岳が特長!愛媛県の「石鎚山」の魅力と見どころ【5】紅葉に染まる天狗岳☆
石鎚山の最大の魅力と見どころは、やっぱり角のように聳え立つ天狗岳でしょう。
弥山の頂上から見上げると、迫力を感じられ、自然の偉大さを体感します。
紅葉の季節には岩肌の隙間を埋めるように、木々たちが深い赤やオレンジ色に染まります。
その塊は、ひとつの芸術作品のよう♡
山小屋で一泊すれば、朝日や夕日に染まる天狗岳も拝めますよ♪
石鎚山に来たらぜひ写真に収めたい、唯一無二の景色です!
天狗岳が特長!愛媛県の「石鎚山」の魅力と見どころ【6】石鎚山温泉「歓喜庵」
石鎚山の登山や参拝を終えた後に、疲れを癒してくれるのが石鎚山温泉です。
「歓喜庵」は、ロープウェイ近くにある温泉旅館京屋の別館です。
本館よりも内装が新しく、快適に温泉を楽しむことができますよ。
この温泉の特徴は、四国では珍しい白濁湯。
炭酸水素塩冷鉱泉で、神経痛や冷え性、疲労回復などの効能があります。
特にアトピーの療養湯としても知られていますよ!
日帰り入浴はもちろん、宿泊先として利用するのもおすすめです♪
◆歓喜庵
住所:西条市黒瀬上の原字260-1
電話番号:0897-59-0522
営業時間:11:00~21:00(札止め20:00) ※不定休
日帰り入浴料金:大人600円。子供300円、幼児100円
歓喜庵
天狗岳が特長!愛媛県の「石鎚山」の魅力と見どころ【7】石鎚山へのアクセス
最後に、石鎚山の登山口への主なアクセス方法をご紹介します。
まずは一番お手軽な登山が楽しめる「石鎚登山ロープウェイ駅」までの道のりです。
こちらは「JR伊予西条駅」から「石鎚ロープウェイ前」まで、せとうちバスが運行しています。
マイカーでのアクセスなら、伊予小松I.Cで降りて、約1時間30分ほどで到着しますよ。
普通車1日500円から利用できる駐車場もあります。
もうひとつは、マイカーでのアクセスが便利で、登山ルートも易しい登山口「土小屋」。
こちらは、松山I.Cを降り、国道33号線を経由して面河渓谷から走ると、『石鎚スカイライン』の終点にあります。
無料の駐車場も用意されていますよ。宿泊や食事もできるので、人気の登山口です。
路線バスでのアクセスも可能です。
おわりに
愛媛県の「石鎚山」の魅力と見どころをご紹介しました。
ルートを選べば、初心者でも天狗岳まで近づくことができます。
日本のマッターホルンを、ぜひその目に焼き付けてみてはいかがでしょうか?♡