はじめに
台北ローカルの週末温泉リゾート地・礁溪。桃園空港から宜蘭行きの長距離バスが開通し、礁溪までは約2時間、わずか200元で訪問できるとあって、海外からのゲストも急増中の温泉地です。築浅〜ニューオープンのホテルが多く、快適な滞在が楽しめるのも魅力。今回紹介するホテル「ISPAVITA佧美•奧之湯」も、そのひとつです。
宜蘭地方の小島“龜山島”にちなんだ奥深いネーミング。
宜蘭市を擁する蘭陽平原から望める龜山島。この小さな島の名前は、亀のような形に由来していて、ホテル名の“佧美”は、中国語で発音すると、カアメイ。そう、実は日本語の“カメ”に似た音を当てたもの。また龜山島には、原住民の葛瑪蘭族(クヴァラン族)のお姫様にまつわる美しいラブストーリーがあり、英文名の“ISPAVITA”は、その物語にちなんでいるそう。分割するとIS 、SPA、VITA。“命の温泉”とも、“温泉は人生”とも解釈できる、深いネーミングとなっています。
自然光が気持ちいい! 1階は地元で人気のカフェスペース。
そのホテル名にふさわしく、ゆるゆると温泉に浸かり、リフレッシュする環境は抜群。一階には、礁溪では名の知れたカフェ「跑馬咖啡」が。流行に敏感で、こだわりのライフスタイルを持つ若者=文青(文藝青年)が集う、おしゃれな空間として支持されていて、コーヒーの味わいも評判です。宿泊客は5%オフの優待価格に。
部屋の大きさに差はあれど、浴槽のゆったり感は申し分なし!
客室は5タイプで全17室。いずれも採光を工夫し、自然光と木の温もりを生かしたナチュラル志向のインテリアです。テーマは“自宅に帰ってきたような感覚”。全室ともフローリング仕様で、スリッパなしでくつろげます。
スタンダードルームに相当するのは、約9坪の「奥之湯屋(イスパヴィータ・ルーム)」。部屋自体はコンパクトな設計ながら、温泉を楽しむホテルとあって、観音石で作られた浴槽はゆったりサイズ。そして、蛇口から出てくるのは、美人の湯と称される重曹泉の源泉です。余分な角質が取れ、お風呂上がりは、つるすべ肌に。また、驚くことに、バスルームにはBOSE社の音響システムを完備。高音質の音楽を聴きながら温泉につかる……という斬新な体験が可能です。
スイートルームはさすがの広さ。大家族で賑やかに。
各階1室ある、33坪の「佧美渡假行政套房(カーメル・プレミア・スイート)」は、全面に掃き出し窓を採用していて、眺望が格別です。さらには、自宅のようにくつろげるL字型のソファー、和風空間、足湯が楽しめるバルコニーなど、おこもり必至の快適空間が広がっています。こちらは、9階の「瑞麗優質套房(リラックス・プレミアム・ルーム)」と、コネクトできるので、家族や親戚の集まり、グループ旅行に利用するのも。
フレンドリーなスタッフの“おもてなし力”を絶賛する声が続々。
そして、快適な温泉設備と並んで高く評価されているのが、ホスピタリティの素晴らしさ。リクエスト対応の細やかさ、丁寧な観光案内など“相談して良かった!”という声が多数。なかには“五つ星に匹敵するホテル”と絶賛するクチコミコメントも。また、時期や曜日によっては、スタンダードルームで4260元〜と、かなりお得。そんなコスパの良さも支持される理由です。
おわりに
宜蘭地方には、自然と親しめる観光スポットが多数。ハイキングが楽しめる跑馬古道までは1.4km、マイナスイオン効果が期待できる滝・五峰旗瀑布までは2.7km。ホテルの居心地の良さに、外出をためらってしまいそうですが、好天に恵まれたなら、ぜひ周辺を探索して、宜蘭の自然を満喫して。
◆佧美•奧之湯
住所:宜蘭縣礁溪鄉健康一街116號
電話:+886-3-9870-789