はじめに
八ヶ岳の麓、諏訪湖の畔に位置する長野県諏訪市の上諏訪街道沿いに並ぶ日本酒の老舗酒蔵群、通称「諏訪五蔵」を会場に、酒蔵の街を本とお酒で巡るイベント「くらもと古本市」の第9回目が6月15 日(金)から 18日(月)の 4日間に渡って開催されます。
全国的にも珍しいお酒と読書が同時に楽しめるイベントで、新しい出合いをしてみませんか?
美しい山々に囲まれ、信州一の広さを誇る湖を持つ諏訪市には、代々良質な日本酒をつくり続けてきた5つの酒蔵があります。
くらもと古本市は、この諏訪を代表する5つの酒蔵(舞姫・麗人・本金・横笛・真澄)が会場となり、全国各地の書店やコーヒーショップなどが集い、諏訪に本とお酒を楽しむ空間をつくりだすブックイベントです。
古本だけでなく、新刊やリトルプレス、本にまつわる雑貨など、会場には様々なアイテムが並び、全国各地の本屋による選りすぐりの商品が、テーマごとに分かれて各蔵に陳列されます。
[舞姫酒造]テーマ: 読書のための屋根裏部屋
舞姫の2階は、ほのかに日差しが差し込む、ちょっと秘密めいた屋根裏部屋。このしっとりとした空間に合うような、本と雑貨を販売します。
[麗人酒造]テーマ: 三百圓書店
麗人酒造では、単純明快、だけど意外と奥が深い、コイン3枚で買える均一棚を用意。古本ならではの、掘り出し物を探し当てる喜びを楽しめます。
[酒ぬのや本金酒造]テーマ: 酒本に酔う
暮らしを彩る、本と酒。「酒ぬのや本金酒造」では、そんなふたつをつなげる、酒の本を集めて陳列。日本酒の案内本や、飲べえ作家のエッセイ、酒がテーマの漫画など多種多様です。
[伊東酒造]テーマ: 本と本屋とあなた
長野県はもちろん、日本全国各地の本屋さんがここに集結。この先ここで出会った本屋さんのところへ旅に出る、なんていう楽しみも見つかるかもしれません。
[真澄蔵元 宮坂醸造]テーマ: 本屋とコーヒー
写真集を中心とした専門店、個人出版のリトルプレスを扱うブックカフェなど様々な書店が登場。会場内に日替わりでコーヒーとおやつの出店もあります。
期間中は、諏訪五蔵を渡り歩き、日本酒の試飲を楽しむ「酒蔵めぐり」にも参加可能で、お酒を呑みながらほろ酔い気分でイベントが楽しめる全国的にも珍しい、お酒と読書が同時に楽しめるイベントです。
呑みながら本を読むという新しい酒の楽しみ方ができたり、酒蔵独特の雰囲気を味わいながらコーヒーを飲めたり……。訪れる人によってさまざまな楽しみ方のできる、新感覚の古本市。読み歩いてもよし、呑み歩くのもまたよし。新緑薫るこの季節、諏訪市へお出かけしてみませんか。
◆くらもと古本市 vol.9
開催日2018年6月15日(金)〜18日(月)
時間:10:00〜17:00
入場料:無料
会場:諏訪五蔵
アクセス:中央自動車道 諏訪ICより10分、JR中央本線上諏訪駅から徒歩10分
おわりに
新宿から特急あずさに乗り、2時間半。都心からも比較的アクセスの良い上諏訪は、日帰りもできますが、小旅行にもおすすめのエリアです。諏訪五蔵で販売されている、「酒蔵めぐり」クーポン(1,800円)を購入し、ブックハンティングと試飲を楽しんだ夜は、周辺の宿泊施設を利用して上諏訪温泉にゆっくり浸かるのもいいですよ。