はじめに
エディンバラの旧市街と新市街は、あの世界的大ベストセラー『ハリー・ポッター』が執筆された街。
その美しい街並みはどこか神秘的な雰囲気があり、現代にももしかしたら、魔法使いがひっそりと暮らしていそう……♡
今回はそんなエディンバラの旧市街と新市街の魅力や、見どころをご紹介します。
イギリスの世界遺産「エディンバラ」の旧市街と新市街とは？
イギリスの国名の正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」といい、4つの国からなる連合国であることをご存知でしたか？
今回ご紹介するエディンバラの旧市街と新市街は、イギリスの東部スコットランドにあります。エディンバラは、スコットランド第二の都市で、政治の中心の場所なんです。
中世の街並みが残る、エディンバラの街並み。
1995年には、旧市街と新市街は世界遺産に登録されました。
新市街においては、18世紀後半に建設された都市計画の中で、最高傑作といわれているんですよ！
イギリスの世界遺産「エディンバラ」の旧市街と新市街の歴史
エディンバラは、15世紀にスコットランドの首都として繁栄をみせます。
かつて、イギリスの4つの連合国である、イギリスとスコットランドは激しい争いがありました。
そのため、旧市街のエディンバラは要塞都市として建設され、中世ヨーロッパ要塞都市の景観を保っています。
1707年にイングランドとスコットランドは統合し、人口増加によってエディンバラは飽和状態となります。そのため、人工湖を埋め立てて都市を拡張する計画が発足しました。
18世紀以降には、啓蒙主義によって新たに区画整理されるようになります。
新しくなったエディンバラは美しく、「計画都市の最高傑作」としてヨーロッパの都市計画に多大な影響を与えたのです。
イギリスの世界遺産「エディンバラ」の旧市街は「要塞都市」！？
エディンバラの旧市街は、坂が多いことが特徴です。
これは、後期氷河期に作られた「グラグ・アンド・テイル」という平地にそびえる岩山や、丘と漸減した斜面という地形の上に作られました。
丘の上の険しい岩山の上でエディンバラの旧市街は発展していきます。
そして、エディンバラが要塞化されてからはすぐに現在のエディンバラ城が建設され、エディンバラ旧市街は現在も残る形となっていきました。
要塞都市であるため、居住区へアクセスするためにはたくさんの門と市壁を通る必要があり、通行を制限されたといわれています。
ちなみに、現在はその市壁の名残として、唯一断片的に残っている「フロドゥン壁」が有名です。
イギリスの世界遺産「エディンバラ」の旧市街と新市街の見どころ
エディンバラの旧市街と新市街にはたくさんの歴史的建造物があります。
中でも、エディンバラのランドマーク的存在が「エディンバラ城」です。
断崖絶壁の上にある城は、男性的な険しくも美しい魅力があります。
シェークスピアの戯曲『マクベス』に登場する父王ダンカン1世が殺害されたのち、マルカム3世が11世紀後半に王宮として定めたのがエディンバラ城です。
イングランドからの独立戦争や宗教戦争などの抗争の舞台となり、破壊と再建が繰り返されました。
ちなみに、もともと要塞として機能していたため、住みにくかったそう。
スコットランドの王族は普段は修道院を改修した、ホーリールードハウスを宮殿として定めて生活していたようです。
イギリスの世界遺産「エディンバラ」の旧市街と新市街でおすすめグルメ「Chez Fred」
イギリスの郷土料理としてメジャーなのが「フィッシュ＆チップス」ですよね。
実は、イギリス国内で一番おいしいとの呼び名が高いお店が、エンディバラにあります。
その名も「Chez Fred」です。なかにイートインスペースがありますよ。
こちらの店の「フィッシュ＆チップス」は、時間がたっても脂っぽくならないのが特徴です。
また。価格もやさしいのが嬉しいポイント。行列できるお店なので、余裕をもっていくことをおすすめします。
お店の休憩時間が昼と夜の間にあるので、訪れる時間帯にも気を付けましょう。
◆Chez Fred(シェ・フレッド)
住所：10 Seamoor Road,Westbourne Bournemouth BH4 9AN
電話：01202-761023
Chez Fred
イギリスの世界遺産「エディンバラ」の旧市街と新市街へ訪れる際の注意事項
エディンバラの旧市街と新市街には、観光客が立ち入り禁止の区域があります。
くれぐれも、入らないようにしましょう！
また、夜は治安が悪いので、遅くまで歩き回るのは控えるといいですね。
気候は、高緯度の場所にあるわりに、比較的温暖です。
しかし、天候が不安定で変わりやすいので、雨具を準備しておくと便利ですよ。
観光のベストシーズンは、天候が比較的安定する6月～9月です。
特に6月～7月は日が長くなるので、観光の予定が立てやすくおすすめです！
イギリスの世界遺産「エディンバラ」の旧市街と新市街へのアクセス方法
エディンバラの旧市街と新市街へは、ロンドンから飛行機か電車を利用して行くことができます。
飛行機を利用する場合は、ヒースロー空港からエディンバラ空港まで約1時間10分ほど。
エディンバラ市内へはタクシー、バス、トラムのいずれかを使ってアクセスします。
列車を利用する場合は、キングクロス駅発の列車に乗り、エディンバラへは約4時間30分かかって到着します。
時間に余裕のある方は、列車でゆったり旅も素敵ですね。
イギリスは鉄道運賃が高いともいわれています。
飛行機の値段や運行数などを比較してから利用するといいですね。
イギリスの世界遺産「エディンバラ」と併せて訪れたいスポット
エディンバラの旧市街と新市街と併せて訪れたいのが、「フォース鉄道橋」です。
エディンバラ近郊のフォース湾にかかる、世界遺産に登録された鉄道橋なんですよ。
昼間の悠然とした姿も素晴らしいですが、夜にライトアップされた幻想的な姿も美しいんです♡
1890年に開通した全長2500ｍの鉄道橋は、橋梁建設の歴史の上で画期的な橋の1つ。
同じスコットランドのテイ湾にかけられた、テイ橋が完成の翌年に崩落したこともあり、現在も強固な姿をのこすフォース鉄道橋は、「鋼鉄の怪物」とも称されます。
おわりに
エディンバラの旧市街と新市街は、要塞都市と綿密な都市計画の上で作られた2つの街並みを贅沢にも一度に楽しむことができます。
中世の香りの残る都市で歴史の流れを感じてみませんか？
