はじめに
日本気象株式会社が2018年1月19日に発表した「桜開花予想2018」によると、全国で最も早い開花は東京で、3月18日に開花前線がスタートすると予想しています。東日本と西日本は例年並みか、平年より早い予想です。
寒い冬でも春の訪れを感じられる、桜の開花予想をお届けます。
2018年の桜の開花傾向について
全国で最も早い開花は東京で、3月18日に開花前線がスタートする予想です。昨年も東京が最も早い開花となりましたが、今年は昨年よりも3日早く、平年と比べて8日も早い開花となる見込みです。
東京では秋以降、休眠打破に有効な5℃前後の気温の出現頻度が高かったことで、休眠打破の時期が早まりました。ここ数年の東京の気候は、桜が開花するために必要な、“秋から冬にかけての寒さ”と“冬から春にかけての暖かさ”のバランスが絶妙にとれているために、全国的にも早く開花する傾向にあると考えられます。
また、東京に続いて九州地方や太平洋沿岸部でも開花し始める予想となっています。昨年の鹿児島では、暖冬のために観測史上最も遅い開花となりましたが、今年は十分な寒さのおかげでかなり早い時期での開花が見られそうです。
<開花時期>
北日本:平年並み
東日本:平年並みか、平年より早い
西日本:平年並みか、平年より早い
桜の開花傾向
東日本・西日本では、11月から1月前半にかけて平年より低めの気温となり、休眠打破に必要な秋以降の寒さが十分だったため、休眠打破の時期は概ね数日から1週間程度早まっています。既に休眠打破を終えているところも多く、比較的温暖な太平洋沿岸部や九州地方などでも1月中には休眠打破を終える見込みです。1月後半から2月上旬にかけては、平年並みか、やや低めの気温が予想されています。そのため、開花時期は平年並みか平年より早くなるでしょう。
北日本では、10月から12月にかけて平年より低めの気温で、1月前半は平年より高めの気温だったため、休眠打破の時期は概ね平年並みでした。1月後半から2月上旬にかけては、平年よりやや低い気温が予想されています。そのため、開花時期は平年並みでしょう。
春の訪れを感じさせてくれる桜の開花ですが、お花見の予定を考えるとワクワクするもの。今年の開花が待ち遠しいですね!