はじめに
外国人観光客に圧倒的な人気を誇る「京都」の観光スポット。
その中のひとつ「高台寺」は、豊臣秀吉ゆかりの美しい寺院です。
その魅力と見どころについてご紹介します♪
京都府「高台寺」の魅力・見どころ《1》高台寺(こうだいじ)とは
京都にある高台寺は、豊臣秀吉の正室「ねね」が、豊臣秀吉の冥福を祈り建てた寺院です。
徳川家康の援助もあったという高台寺の伽藍は、壮麗を極めます。
火災で多くを消失してしまったものの、現在でもその面影を見てとることができます。
美しい庭園や建物の数々に、外国人観光客からの人気も集めています。
恋愛で結ばれたという豊臣秀吉とねね。
夫を想うねねのやさしい心を感じられることでしょう。
◆鷲峰山高台寺(臨済宗建仁寺派)
[所在地]京都府京都市東山区高台寺下河原町526
[TEL] 075-561-9966
[拝観時間]9:00~17:30(受付終了17:00)
[拝観料金]大人600円 中高生250円 小学生無料
高台寺
京都府「高台寺」の魅力・見どころ《2》歴史
1598年に豊臣秀吉が病死した後、正室のねねは弔いのために寺院を建てることを決めました。
そして時の権力者となった徳川家康の援助を受け、1606年に開山。
当初は曹洞宗の寺院でしたが、1624年に建仁寺の三江和尚を開山に迎えることで臨済宗に改宗しています。
寺院の伽藍は美しく、「ねねの寺」とも呼ばれ親しまれてきました。
近代に至るまでに数度の火災にあい、仏殿、方丈などは焼失してしまいましたが、開山堂や霊屋、茶室などが創建時の姿のまま残っています。
京都府「高台寺」の魅力・見どころ《3》霊屋(おたまや)
重要文化財に指定されている霊屋(おたまや)は、秀吉とねねを祀った建物で、ねねを埋葬した場所でもあります。
朱塗りや黒塗りの柱、飾り金具などで装飾された建物は小さいながらも美しく壮麗。
特に、桃山美術の傑作ともいえる高台寺蒔絵(こうだいじまきえ)を施した階段や厨子は必見です☆
開山堂へつながる長い渡り廊下「臥龍廊(がりゅうろう)」の中腹には、お月見をする「観月台」があり、周辺は紅葉が美しくとても風流な場所になっています……♡
京都府「高台寺」の魅力・見どころ《4》庭園
高台寺の庭園は、「臥龍池(がりょうち)」と「偃月池(えんげつち)」という、2つの池を配置し作られています。
“生け捕り”や“借景”といった日本庭園の技術を用い、巧みに作られた庭園はより広く、より美しく寺院の空間を彩っています……♡
また、春と秋の年2回、庭園に現代アートを組み込んだ展示もされていて、現代の人たちへ向けて日本庭園の美しさをアプローチしています。
庭師・北山安夫氏によって、石組や植栽が施され、当時の姿により近く復元しようという試みも行われています。今後も楽しみな日本庭園のひとつなんです☆
京都府「高台寺」の魅力・見どころ《5》しだれ桜
高台寺では、春になると「高台寺桜」「しだれ桜」「山桜」などを見ることができます。
特に評判なのは、方丈前庭にあるしだれ桜で、白砂の庭園に凛と咲くしだれ桜が、なんとも情緒を誘います……♡
開花の時期にはライトアップもされ、幻想的な夜の高台寺が楽しめます。
今年は5月8日まで、「プロジェクションマッピング 無我」という演出もされていて、期間中は午後22時まで拝観できます☆
春の夜間特別拝観
京都府「高台寺」の魅力・見どころ《6》外国人観光客に嬉しいサービス
高台寺の素晴らしさは、外国人観光客への対応にも表れています。
まず、入り口で目にする説明用資料が、イタリア語・ドイツ語・マレーシア語・タイ語などを含めた6ヶ国語対応。
英語、中国語まではよく目にしますが、この言語の多さには驚きです♪
また、売店には両替所があり、8カ国の通貨に対応しています。
寺院らしからぬグローバルな対応。
外国人観光客の心をぐっとつかむ理由が、こんなところにもあるんですね☆
京都府「高台寺」の魅力・見どころ《7》アクセス方法
最後に、高台寺へのアクセス方法をご紹介します。
京都駅から市バスを利用する場合は、〈東山安井〉停留所が最寄りとなり、徒歩5分の距離です。
電車や地下鉄を乗り継ぐ場合は、京阪電車〈祇園四条駅〉・地下鉄東西線〈東山駅〉で下車すると徒歩15分で行くことができます。
また、阪急電車〈河原町駅〉で下車した場合は徒歩約20分です。
アクセス方法はいろいろありますが、京都観光しながら高台寺へ立ち寄るなら、電車やバス会社が販売している京都巡りのチケットがお得ですよ☆
おわりに
京都の観光スポット「高台寺」の魅力や見どころについてご紹介しました。
外国人観光客の心もひきつける、ねねの秀吉への想いが詰まった美しい寺院。
ぜひその空気感を肌で体感してみませんか?♡