はじめに
微笑みの国・タイにある世界遺産「古都アユタヤ」。
無残にも戦争で破壊された遺跡が、風化と共に自然と溶け合う様子が美しい場所です。
その魅力と見どころをご紹介します♪
廃墟が持つ美しさ★古都アユタヤの魅力と見どころ〔1〕古都アユタヤとは?
「古都アユタヤ」は、タイに存在したアユタヤ王朝の遺跡群で、世界遺産にも登録されています。
アユタヤがもつのは、豪華絢爛な建築美ではなく、ひっそりとした廃墟の美しさ……☆
残された壁や柱、仏像などのひとつひとつが、観光客の胸に響いてくる不思議な場所なんです。
広大な敷地で、遺跡から遺跡への移動は、レンタサイクルやトゥクトゥクなどを使用します。
かつての巨大な王朝を想像させますね♪
◆Historic City of Ayutthaya
(古都アユタヤ)
[所在地]Chikun Tha Wasukri Phra Nakhon Si Ayutthaya
[国名]タイ
[営業時間]8:00〜18:00(ライトアップ19:00~21:00)
タイ国政府観光庁
廃墟が持つ美しさ★古都アユタヤの魅力と見どころ〔2〕アユタヤの歴史
アユタヤ王朝は、川に囲まれた中州に位置し、これは敵から身を守るために運河を掘ったことによるものだといわれています。
13世紀に存在していたこの王朝は、かつてはラオスやカンボジア、ミャンマーの一部を領有していたほど勢力がありました。
しかし、1767年ビルマ(ミャンマー)からの攻撃を受け、寺院や王宮は徹底的に破壊されてしまいます……。
王宮は台座のみ、ほとんどの寺院が廃寺になり、現在の古都アユタヤの姿になったのです。
廃墟が持つ美しさ★古都アユタヤの魅力と見どころ〔3〕ワット・プラ・シーサンペット
ワット・プラシーサンペットは、アユタヤ王朝の歴代の王のうちの3人の遺骨が納められた建物。ラーマーティボーディー2世と、その兄と父の3つの仏塔が建てられています。
金や仏像は破壊されてしまいましたが、風化した3つの仏塔は現在も残っています。
ダメージの大きい他の建築物にくらべ、こちらの仏塔は保存状態が良いので、当時の面影を見てとることができますよ。
また、夜になるとライトアップされ、昼とは違った表情を見せてくれます☆
廃墟が持つ美しさ★古都アユタヤの魅力と見どころ〔4〕ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピット
ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピットは、タイ最大の黄金仏像「プラ・モンコン・ボピット仏」を安置する礼拝堂です。
1603年にラーマーティボーディー2世により作られ、高さは17mあります。
横に並ぶ小さな仏像には、人々が幸せを願い、金箔を貼り付けていきます。
アユタヤ内でもっとも参拝者が多く、売店では参拝用の蓮の花が売られ人気のある場所。鮮やかな赤と白の外壁が目印です♪
廃墟が持つ美しさ★古都アユタヤの魅力と見どころ〔5〕ワット・ローカヤ・スター
「ワット・ローカヤ・スター」は、ほとんど荒廃してしまった遺跡の中に、仏塔がひとつ残されている寺院跡です。
こちらの見所は、1956年に復元された巨大な涅槃仏。
高さ5m、長さ28mの大仏が、優しい表情をして寝そべっています。
これは仏陀が入滅する時の姿を表しているそう。
こちらにお祈りを捧げる人も多く見られます。
広大な原っぱに巨大な涅槃仏が眠る姿は、シュールで見入ってしまいますよ☆
廃墟が持つ美しさ★古都アユタヤの魅力と見どころ〔6〕ワット・マハタート
「ワット・マハタート」は、仏舎利が納められた寺院跡です。
風化した寺院跡と自然が混ざり合い、独特な世界観を見せています。
戦争の歴史を物語る遺跡たち……。
破壊されてばらばらになった仏像もそのまま残されています。
もっとも有名なのが、菩提樹の根に取り込まれてしまった仏頭の姿。
これは、戦争の際切り落とされてしまった仏頭に、自然に木の根がからみついたものなんです。人類の行いと自然の力とが融合した、神秘的な光景ですね☆
廃墟が持つ美しさ★古都アユタヤの魅力と見どころ〔7〕世界遺産で像乗り体験!
アユタヤの遺跡の西側には、エレファントキャンプという像の訓練場があります。
かわいい像に乗ってお散歩することができますよ♡
途中、草を食べたりしながらゆっくり歩く像の姿に癒されること間違いなし。
像に乗って遺跡巡りもできるほか、ショーや餌やり体験も楽しめます。
なお、像使いにカメラを渡すと、チップを要求されるので避けた方がいいですよ星
それさえ気をつければ、楽しく像と触れ合える場所です♪
おわりに
古都アユタヤの魅力と見どころをご紹介しました!
自然と共に眠るような廃墟の美しさと、神聖な空気感にぜひ触れてみてはいかがでしょうか?
※各遺跡・施設では入場料が必要となり、価格は変動するのでご注意ください。