はじめに
今年5月8日にJR西日本から新しい特急列車がデビュー予定! 関西から山陰地方をつなげる長距離列車です。
寝台列車さながらの豪華な車内デザインや多彩な設備、こだわりのおもてなしがぎゅっと詰まった新型車両「WEST EXPRESS銀河」。気になるその中身をちらりとご紹介します!
west express 銀河って?
JR西日本で運行する「West express 銀河」。各地の魅力的なエリアを星に、そしてそれらが集まる西日本エリアを銀河になぞらえたことからこの名前が付きました。車体やテーマカラーとなっている瑠璃紺色は西日本の美しい空や海を表したんだとか。「遠くへ行きたい」という気持ちを表す車体デザインやロゴも魅力です。
全体のキーワードは、「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」。1両ごとに異なる座席タイプを配置し、シンプルで落ち着いた車内空間で旅を楽しむことが可能です。車窓からの風景を楽しめる座席のほか、複数のフリースペースがあったりと、地上で過ごすように旅ができる電車になっています。
寝台列車の気分を味わえる!? 夢の長距離列車
「West express 銀河」は、誰もが気軽に旅に出られる工夫が目白押し。車両ごとにデザインが違ったり、男性でも女性でも安心して旅を楽しむことができるように、車両によって違う座席も魅力的です。
例えば4号車のフリースペース「 遊星 ゆうせい 」。常時室内は明るく、昼夜を問わず楽しく過ごせるスペースになっています。ボックス席には、将棋やチェスなどのボードゲーム盤面を刻印してあるテーブルも! 駒を持ち寄って対戦してみるなど、人と人との繋がりを体感できる仕様になっています。
さらに、沿線の特産品を販売したり伝統芸能の披露など、車内外での様々なおもてなしを予定。旅がより楽しくなる仕組みが目白押しのスペースとなっています。
車両ごとに違う座席タイプ
一緒に乗る人や過ごし方によって選べる多才な座席も、この列車の魅力です。各車両のデザインが異なるので、その時々に応じた座席を予約するのがおすすめ。
たとえば、1号車はグリーン車の「ファーストシート」。向かい合っている2つの席が1つのボックスとなった席で、背もたれを動かすことでベッド状にすることができ、グリーン車専用のラウンジが併設されています。
「クシェット」の愛称を持つ2号車は女性専用の通常指定席で、上下2段の簡易寝台の4席で1つの区画となっているノビノビ座席とリクライニングの2タイプ。
3号車ではベッドにもなるマットレスがあるコンパートメント、さらにリクライニング席があり、読書などに使えるフリースペースも設備されている「ファミリーキャビン」も心地よく過ごすことができます。
プレミアムな時間を過ごすなら、特別席へ。
6号車にある「プレミアルーム」は、プライベート空間が確保できる個室! 電車旅で、このゆったりしたスペースを楽しめるのも、この長距離列車ならでは。
座席は車窓に対して斜めに配置されていて、ワイドなガラス張りの向こう側には刻々と変わる雄大な風景。まるで絵画のような風景にうっとりすること間違いなしです。
ベンチ型の座席の背もたれは可動できるので、背もたれを倒すことでベッド状に転換することも。各部屋にはナンバー式ルームキーやUSBポート、コンセント、コート掛けなど、便利な機能もたくさん! どんな人でも快適に過ごせる車両になっています。
時期によって運行する区間が変わり、5~9月には京都・大阪から出雲市を、10月~翌年3月には大阪から下関を結ぶ運行を予定しているので、このエリアを旅するときには移動手段としてチェックしてみてくださいね。
◆West express 銀河
運行区間:京都・大阪~出雲市(2020年5~9月)※夜運行、大阪~下関(2020年10月~2021年3月)※昼運行
運行頻度:週2往復程度
発着時刻:要問い合わせ
予約先:JR西日本インターネット予約「e5489」、「JR-WEST ONLINE TRAIN RESERVATION」または、全国の駅のみどりの窓口および旅行会社窓口
※新型コロナウイルス感染症発生に伴う今後の状況を鑑みて、運行計画を変更する場合があります。
おわりに
この春運行となる「west express 銀河」は、今では珍しいリーズナブルな料金で寝台列車の気分が味わえる長距離特急列車です。
今度の関西の魅力的な地域をめぐる旅行は、電車で過ごしてみませんか?