はじめに
京都は、平安遷都から明治維新まで、日本の首都として機能してきた歴史ある町です。
中でも世界遺産である二条城は、幕府の終焉を象徴する「大政奉還」が行われた場所としても有名です。
今回は、そんな二条城の魅力と見どころについてご紹介します。
世界遺産・京都府の二条城とは?
二条城は、京都府京都市中京区二条通堀川西入二条城町にあるお城です。
江戸時代に作られた平城で、城全体が国の史跡に指定されており、二の丸御殿の6棟が国宝に指定されているんです。
1994年、ユネスコの世界遺産に登録されたこともあり、世界中からたくさんの観光客が訪れるスポットでもあります。
修学旅行訪れたことがある方もいるのではないでしょうか。
世界遺産・京都府の二条城の歴史
二条城は、征夷大将軍となった徳川家康が、京都に宿泊するために建設したお城です。
徳川家康をはじめ、歴代の将軍たちも京都へ泊まる際に利用しました。
これは、明治維新から江戸幕府が倒れるまで続いたのです。
ちなみに二条城は、天皇より徳川家康が征夷大将軍に任命された際に祝賀を行った場所であり、江戸幕府最後の15代将軍・徳川慶喜によって明治天皇へ政権が返還された(大政奉還した)場所でもあるのです。
まさに、江戸幕府の始まりと終焉の地という、歴史的スポットなんですね。
世界遺産・京都府の二条城の逸話
二条城には、鴬張り(うぐいすばり)と呼ばれる技巧が、施されている廊下が存在します。
この廊下は歩くことで、下にある「かすがい」の部分が重みでこすれ、「キュッキュッ」と音が鳴る仕組み。その音から、“鶯の廊下”と名づけられました。
鶯の廊下は風流な効果があるのと同時に、外敵の進入を察知する目的もあったそうです。
ちなみに現在の技術では、同じ様な技巧の廊下を作ることは難しいんだとか。
ぜひ、江戸時代ならではの技術が反映した、鶯の廊下を歩いてみてくださいね♪
世界遺産・京都府の二条城の見どころ
二条城の見どころは、庭園や本丸、障壁画や梅園などたくさんありますが、おすすめするのが夜の光景。
二条城は期間限定で、ライトアップされるのです。
八重桜や山桜、里桜など、庭園にある桜たちが綺麗に咲き誇る時期に行われますよ。
夜の帳に浮かび上がる二条城と、鮮やかな桜の光景は圧巻です!
毎年、ライトアップの期間は異なりますので、事前に確認してくださいね。
世界遺産・京都府の二条城近くのおすすめグルメ
二条城を訪れたら、周辺で京都ならではのスイーツを堪能しませんか?
今回おすすめするのは、「らん布袋」のスイーツです。
お店は明治43年に建てられた町屋をリノベーション。
お店のコンセプトは「大正ロマンmeetsアールデコ」。和洋折衷のモダンな様相なんです♪
店主であるカナダ人で京都在住のランディさんのセンスの良さがうかがえます。
抹茶を使用したスイーツや、季節に応じた期間限定のスイーツを堪能できます。
また、茶道で裏千家の免許を持つ、ランディさんがたてる茶の湯体験ができるのも魅力の1つ。
体験は、前日までに要予約ですよ。
◆らん布袋
住所:京都府京都市中京区三条通大宮西入ル上瓦町64
電話番号:075-801-0790
営業時間:月~水曜日11:30~20:00/金曜日11:30~20:00/土~日曜日11:00~20:00
定休日:木曜日
らん布袋
世界遺産・京都府の二条城へ訪れる際の注意事項
二条城では現在、障壁画などの保存のために、御殿内部では撮影禁止となっていますので注意しましょう。
そのときの感動を写真に収めたい気持ちは分かりますが、後世の人々にも同じ感動を味わってもらうためにも、私たちがきちんとマナーを守ることが重要ですよ♪
また、本丸御殿は耐震性の問題で公開されていません。こちらも併せて注意してくださいね。
二条城内の散策は、約1時間から1時間30分ほどかかりますので、歩きやすい靴を履いていくのがベスト。また、暑いときはこまめな水分補給も大切ですよ。
世界遺産・京都府の二条城へのアクセス方法
二条城へは、公共交通機関を利用して来場することが可能です。
【バスを利用する場合】
・JR京都駅→系統9・50・101号に乗車し、「二条城前」で下車します。
・阪急 烏丸駅→系統12・101号に乗車し、「二条城前」で下車します。
【タクシーを利用する場合】
阪急電鉄の大宮駅からタクシーを利用して約5分。
【二条城駅前駅から徒歩の場合】
阪急電鉄の三条駅で下車し、地下鉄東西線「三条京阪駅」に乗り換え、「二条城駅前駅」で下車します。
◆二条城
住所:京都府京都市中京区二条城町541
電話番号:075-841-0096
営業時間:8:45~16:00(閉場17:00)
定休日:12/26~翌年1/4・毎年1月、7月、8月、12月の毎週火曜日
二条城
世界遺産・京都府の二条城と併せて訪れたいスポット
徳川家康が建てた離宮・二条城へ訪れたら、併せて歴代の天皇が居住していた京都御所にも行ってみまさせんか?
南北朝時代から明治維新までの約500年間の天皇が住まわれた場所で、居住はもちろんのこと、儀式などが脈々と行われてきた歴史があります。
荘厳な神殿造や室町時代の武家造などの日本の建築様式の移り変わりも見られますよ。
ちなみに、見学は宮内庁から、見学許可を事前に取る必要があります。
◆京都御所
住所:京都府上京区京都御苑内
電話番号:075-211-1215
営業時間:標準コース(約60分) 9:00/11:00/13:30/15:00・短縮コース(約35分)11:00/15:00
定休日:年末年始(12/28~1/4)、土曜・日曜・祝日・振替休日、行事等が行われる日(3・4・5・10・11月の毎土曜日、他の月の第3土曜日は参観可)
京都御所
おわりに
徳川家の離宮として将軍たちが過ごした場所と考えると、二条城は長い歴史を体感できそうですよね♪
歴代の将軍たちがどのような気持ちだったのか早々を巡らせながら、城内を散策してみるのも楽しいですよ。