はじめに
世界遺産登録の期待が高まる“長崎の教会群とキリスト教関連遺産“。
長崎県長崎市下大野町にある「大野教会堂」も登録候補のひとつです。
今回は「大野教会堂」の魅力と見どころをご紹介していきます!
長崎県「大野教会堂」の魅力と見どころ①大野教会堂とは?
「大野教会堂」が建つ、長崎県長崎下大野町。
この地は、1599年の平戸領主松浦氏の弾圧から逃れてきたキリシタン籠手田一族、そしてキリシタン大名小西行長の家来が暮らしたという、ゆかりの地でもあります。
フランスより来日したド・ロ神父により、1893年に森の中に建てられた「大野教会堂」。
神父自ら設計を行い、私財を投じ26戸の信徒と力を合わせ建てた石造りの教会です。
2008年、国の重要文化財に指定されています。
◆大野教会堂
住所:長崎県長崎市下大野町2619
電話番号:(長崎の教会群インフォメーションセンター)095-823-7650
見学受付時間:9:00~17:00
※見学は長崎の教会群インフォメーションセンターへ事前連絡が必要です。
大野教会堂
長崎県「大野教会堂」の魅力と見どころ②ド・ロ神父の建築技法
長崎県長崎下大野町の森林の中に佇む「大野教会堂」の特徴のひとつが、大野岳で採れる玄武岩を使用した石造りの壁です。
元々、大野の地にあった石積み製法に、ド・ロ神父がより丈夫な壁となるように工夫を加え完成したオリジナルの「ド・ロ壁」。
石造りのモザイク模様が独特な雰囲気を醸し出しています。
130年以上の年月を経ても崩れない頑丈さに驚きます。
聖堂内の柱のないひとつの空間、屋根瓦の上の小さな赤い十字架の意匠など慎ましさが心ひきつけられ、より神聖さ感じさせてくれます。
長崎県「大野教会堂」の魅力と見どころ③トリコロールの橋
長崎県長崎下大野町に「大野教会堂」を建て地域の人々からド・ロ様と現在も親しまれ続けてうるド・ロ神父。
神父の出身地であるフランスのヴォスロール村と、外海は30年以上も前から姉妹都市の提携を結んでいます。
国道に架かる赤・青・白3つのトリコロールの橋は友好の証なんですよ♪
震災の際には義援金が外海を通じて送られるなど、ド・ロ神父の精神はフランスの故郷にも息づいています。
長崎県「大野教会堂」の魅力と見どころ④ド・ロ様そうめん
長崎県長崎下大野町に「大野教会堂」を建てたド・ロ神父は、外海地区の貧しい人々のためにものづくりの技術も伝えてきました。
現在も外海で販売されている“ド・ロ様そうめん”もそのひとつです。
日本初のマカロニ工場で、後に神父のアイデアである落花生の油を使用したそうめんが造られるようになりました。
ド・ロ神父の想いが受け継がれたそうめん、ぜひお土産にもおすすめです。
おわりに
長崎県長崎下大野町の「大野教会堂」の魅力と見どころをご紹介しました。
フランスから来日したド・ロ神父の想いが随所に息づき歴史を感じるスポットです。
ぜひゆったりと見学してみてはいかがでしょうか?