はじめに
海外からも注目を集めて、人気が高まっている日本酒。
外国人旅行客だけではなく、旅先で蔵元を訪れたりする若い女性も増えているとか。
そこで、北海道旅行の際にはぜひとも立ち寄りたい、札幌の有名な地酒「千歳鶴」をご紹介します。
北海道の地酒を知る~千歳鶴の歴史~
遡ること明治5年、石川県から北海道に来た柴田與次右衛門氏が「柴田酒造店」を開いたのがそもそもの始まりでした。開拓使の役人に「どぶろく」などのにごり酒が人気を博して売れ行きを上げていき、その後も品質向上に努力を重ねていったところ、明治30年には同業者を束ね「札幌酒造合名会社」に。さらに昭和3年には政府の要請に応えて8企業を合同し「日本清酒株式会社」になりました。
そこで統一銘柄が「千歳鶴」となります。
戦後も好調に売れ行きを伸ばした「千歳鶴」は、昭和34年には当時国内で最大規模の酒造工場「丹頂蔵」を造り、日本の高度成長期とともに本州にも拠点を広げていきました。そうして、独立行政法人酒類総合研究所主催の「全国新酒鑑評会」で14年連続金賞をとるなどした「千歳鶴」は、全国に知れ渡る北海道のブランド酒となりました。
まさに、北海道の地酒の歴史を引っ張ってきたのが「千歳鶴」なんですね。
北海道の地酒を知る~日本酒の種類~
ところで日本酒には、なにやら銘柄の前に難しい種類分けがされていますよね?
日本酒にあまり馴染みがない人に、簡単にご説明いたします。
純米は、米と米麹だけで作られたお酒。
逆に純米がついていないものにはそこに醸造アルコールが足されています。
吟醸は、雑味を減らすために外側を削ったもののことで、削る割合によって呼び方が変わります。米の4割を削ったものが吟醸、米の5割以上を削ったものが大吟醸です。
半分以上も削ってしまうなんてなんて贅沢でしょう。
よって純米大吟醸ともなれば高級酒と呼ばれる訳です。
「千歳鶴」の純米大吟醸は、北海道産の米を6割も削ったもので、杜氏(もりし)の実力がわかる、豊かな味わいと香りを楽しめるお酒です。
旅の思い出作りには、是非このリッチなお酒を味わってみてください。
北海道の地酒に挑戦する旅~千歳鶴酒ミュージアム~
「日本清酒株式会社」は札幌の大通駅から程近い場所に構えているので、観光の途中に寄るのにぴったりな立地。
さらに千歳鶴酒ミュージアムが併設されていて、工場見学などもできるようになっています。
実際にお酒に使う水が試飲できたり、「千歳鶴」の歴史にふれられる展示コーナーがあるなど、
外国人観光客にも人気のスポットになっています。
売店ではお酒はもちろんのことですが、一風変わった酒粕ソフトクリームも人気です。
北海道の地酒に挑戦する旅~直営店で北海道の海鮮と共に~
美味しい日本酒は、美味しい料理と共に味わいたいですよね。
大通りの駅近くには直営の居酒屋「蔵元直営 千歳鶴 【吉翔】」があり、リーズナブルな値段で日本酒を楽しむことができます。
落ち着きのある和の空間で、個室もあり、地酒も飲み放題のコースもあるので気兼ねなく日本酒と料理を堪能しましょう!
札幌を訪れた際には是非「千歳鶴」を味わってみてくださいね!
◆日本清酒株式会社
住所: 北海道札幌市中央区南三条東5丁目1番地
電話番号: 011-221-7570
営業時間:10:00~18:00
定休日:年末年始
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