はじめに
2007年ユネスコの世界遺産暫定リストに『長崎の教会群とキリスト教関連遺産』が掲載されました。
長崎県佐世保市にある教会「黒島天主堂」も登録候補のひとつに含まれています。
今回は「黒島天主堂」の魅力をご紹介していきます!
長崎県佐世保市の教会「黒島天主堂」の魅力①黒島天主堂とは?
長崎県佐世保市相浦港からフェリーで50分のところにある“黒島”。
江戸時代、禁教令の弾圧から逃れてきたキリシタン達が暮らしていた島なんです。
「黒島天主堂」はキリスト教解禁後に、信徒たちが地元の資材を寄付して1878年にペルー神父の木造聖堂を建てたことにはじまり、その後1897年に来島したフランス人のマルマン神父による設計で、1902年にレンガ造りの教会が建てられました。
1998年に国の重要文化財に指定され、2007年に“長崎の教会群とキリスト教関連遺産”の候補のひとつとして世界遺産暫定リストへ掲載されました!
◆黒島天主堂
住所:長崎県佐世保市黒島町3333
電話番号:095-894-3171
見学受付時間:9:00~16:00
※見学には事前連絡が必要です。
長崎の教会群インフォメーションセンター(095-823-7650)までお問い合わせください。
黒島天主堂
長崎県佐世保市の教会「黒島天主堂」の魅力②レンガ造りの教会
長崎県佐世保市にある教会「黒島天主堂」の魅力のひとつが、レンガ造りの建物です。
来島したフランス人のマルマン神父による設計で、黒島の信徒の奉仕により1902年に完成しました。
約40万個ものレンガが使われているこちらの教会は、島で信徒達が焼いたレンガも使用されており手作りの優しい雰囲気を醸し出しています♡
後の教会建築に影響を及ぼした壮大なレンガ造りの教会、信徒の手作りのレンガもよく観察してみてくださいね!
長崎県佐世保市の教会「黒島天主堂」の魅力③マルマン神父手作りの説教壇
長崎県佐世保市にある教会「黒島天主堂」には、黒島天主堂の設計を手がけた、マルマン神父手作りの説教壇が大切に保管されています。
マルマン神父が自ら帯鋸で模様を掘り装飾を施したという、世界にひとつの説教壇なんです!
日本では珍しい、説教壇後ろのらせん階段も必見ですよ♪
長崎県佐世保市の教会「黒島天主堂」の魅力④ロマネスク様式の美しい聖堂
長崎県佐世保市にある教会「黒島天主堂」は、1897年に来島したフランス人のマルマン神父による設計で建てられた教会です。
こちらの教会、かつてフランスでマルマン神父が通っていたといわれる教会に似ているとも言われており、神父が設計に込めた想いが伝わってきます♡
1800年代ヨーロッパで盛んに建設されたロマネスク様式の教会の面影を、柱間のアーチデザインなど随所に見ることができます。
他にも有田焼のタイルが敷き詰められた床や木製のシャンデリア、天井版の手書きの木目など見どころが盛りだくさんですよ!
おわりに
いかがでしたか?長崎県佐世保市黒島町に佇む「黒島天主堂」の魅力と見どころをご紹介しました。
現在も島民の8割がカトリック教徒であり、島のシンボルとして「黒島天主堂」が大切に受け継がれています。
先人達の想いが込められた教会へ、ぜひ足を運んでみてください。