はじめに
“奥美濃の小京都”と呼ばれる、城下町に湧き出る清水「宗祇水」は、昭和60年に名水百選1号として指定された名水スポットです。
今回は岐阜県に湧き出る宗祇水の魅力と見どころをご紹介します。
岐阜県の名水百選「宗祇水」①概要
岐阜県郡上市八幡町本町にある宗祇水(そうぎすい)は、環境庁が選定した全国名水百選の第1号に選定された名水です。
別名、白雲水(はくうんすい)とも呼ばれます。
名前の由来は、室町時代の連歌の宗匠、飯尾宗祇(いいおそうぎ)の庵が近くにあり、彼が愛飲していたことによるもの。
宗祇水は、昭和60年に名水百選に選定されているほか、岐阜県指定の史跡にも指定されています。
岐阜県の名水百選「宗祇水」②環境
郡上八幡(ぐじょうはちまん)は、美しい清らかな水が、町のあちこちを流れています。
その風景がとても美しい場所なんです。
宗祇水は、『奥美濃の小京都』ともいわれる城下町の名水スポットで、水の神様を祀った御堂の下から湧き出ています。
郡上八幡特有の“水船”(みずぶね)の形もよくわかりますよ。
岐阜県の名水百選「宗祇水」③逸話
宗祇水にまつわる逸話をご紹介します。
室町時代末期、連歌の宗匠「飯尾宗祇」は、郡上領主の東常縁(とう つねより)から古今集の奥義を受けるために郡上を訪れます。そして宗祇水のほとりに草庵を建てたんだとか。
飯尾宗祇が古今伝授を受け京へと戻る時、当時の2大歌人であるふたりが、惜しむ別れを泉に託し、ほとりで歌を詠みかわしたそうです。
とても由緒ある泉なんですね♪
岐阜県の名水百選「宗祇水」④見どころ
宗祇水では、400年以上前から続く「水舟」という、郡上八幡特有の水利用のシステムを見ることができます。
水舟は、最初の水槽が飲用や食べ物を洗うのに使われ、次の水槽では汚れた食器を洗うのに使われています。
町には水舟があちらこちらにあり、観光客も気軽に喉を潤すことができますよ♪
国の重要伝統的建造物保存地区である城下町の町家群の散策の際に、水舟で美味しい名水を飲んでみましょう♡
岐阜県の名水百選「宗祇水」⑤おすすめの季節
宗祇水を訪れるなら、7月中旬から9月中旬にかけて行われる「郡上おどり」の時期がおすすめです!
なんと、32夜にわたって続く、日本一のロングラン盆踊りとなっています。
盆踊り会場はひと晩に1ヶ所ずつ、開催されますよ。
観光客も気軽に参加することができるので、ぜひ加わってみてください♪
郡上おどり
岐阜県の名水百選「宗祇水」⑥併せて訪れたいスポット
冬に訪れるなら、雲海に浮かぶ「郡上八幡城」を楽しんでみてはいかがでしょうか?
雲海は、朝霧がたなびく冬の早朝に見ることができます。まさに絶景ですよ!
国道256号線の堀越峠頂上近くから臨むことができます。
駐車場がないため、車を止める時には通行する車に注意してくださいね。
◆郡上八幡城
住所:岐阜県郡上市八幡町柳町一の平659
電話番号:0575-67-1819
郡上八幡城
岐阜県の名水百選「宗祇水」⑦交通アクセス
宗祇水までのアクセス方法をご紹介します。
・バスの場合
郡上八幡駅から「まめバス」に乗車し約10分。城下町プラザから徒歩で約3分。
・車の場合
東海北陸道郡上八幡インターチェンジから市街地方面へ車で約5分。
郡上八幡駅は昭和4年の開業当時の面影が残る建物として、国の登録有形文化財に指定されているんですよ♪ぜひその駅舎も見学してみてくださいね。
◆宗祇水(白雲水)
住所:岐阜県郡上市八幡町本町
電話番号:0575-67-1122
おわりに
岐阜県の名水百選「宗祇水」をご紹介しました。奥美濃の小京都の別名を持つ城下町散策と併せて訪れてみてはいかがでしょうか?
静かで心落ち着く旅を楽しみたいという時にぴったりのスポットですよ♪