はじめに
今年の秋は、読書の秋ということでかつて文豪が愛した宿に泊まってみませんか? 情緒たっぷりの宿に泊まれば、読書がいつもよりはかどること間違いなし。全国から、文豪が愛した宿を4つご紹介します。
徳冨蘆花♡千明仁泉亭@群馬県
伊香保温泉にある老舗温泉旅館「千明仁泉亭」は、かつて明治の文豪・徳富蘆花が愛した宿。
伊香保温泉の名物である石階段沿いにあり、純和風なので徳富蘆花の書いた小説の世界に浸れる趣のある宿です。
関東屈指の温泉地であるので温泉の湯量も豊富で、大浴場や露天風呂、貸切家族風呂や滝湯、そして別館の源泉かけ流し半露天風呂付客室などでたっぷりと温泉を堪能できるはず。地元の旬の食材を使ったお料理は、朝食・夕食ともに個室の食事処か部屋食もできるので、小説家ならではの缶詰気分を味わうこともできます。
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松本清張♡千倉温泉 千倉館@千葉県
千葉県・南房総にある「千倉温泉 千倉館」は、ミステリー作家であり数々のドラマの原作となった小説を書いた松本清張が執筆に使った宿です。松本清張が利用したのは離れの客室で、ヒノキの内風呂があるので誰にも邪魔されずに小説の世界に浸りたい人におすすめ。
千葉最古の温泉である千倉温泉は日本情緒漂う大浴場や、モダンな貸切露天風呂のほか、2014年にオープンした海の見える幻想的な貸切露天風呂でも楽しめます。鮮度抜群の魚料理を、囲炉裏処で江戸時代中期の料理本にならって調理した夕食も評判です。
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斎藤茂吉♡鶴の恩返し よみがえりの宿 鶴霊泉@佐賀県
佐賀県の「鶴の恩返し よみがえりの宿 鶴霊泉」には、歌人の斎藤茂吉も湯治に利用したという約2千年以上の歴史を持つ名湯があります。
名物の温泉は、自然の砂を敷き詰めた底の岩盤から温泉が湧く天然砂湯で、ぬるりとした質感は美肌の湯ともいわれています。夜にはライトアップされる庭園に斎藤茂吉の歌碑があるので、ぜひチェックを。
客室は和モダンで落ち着きがあり快適で、お料理は器にもこだわった会席料理が食べられます。
庭園の紅葉を眺めながら足湯でほっこりとくつろげるでしょう。
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芥川龍之介 etc...♡下諏訪温泉 聴泉閣かめや@長野県
長野県の「下諏訪温泉 聴泉閣かめや」は、江戸時代からの歴史を誇る老舗宿で、明治以降は芥川龍之介をはじめ、与謝野鉄幹・晶子、島崎藤村など数々の文豪が宿泊しました。島崎藤村が「夜明け前」を執筆していたころによく宿泊した「富士の間」からは、名匠による林泉式庭園が見渡せます。
源泉100%かけ流しを堪能できる大浴場には露天風呂もあり、諏訪大社の林のざわめきを聞きながら入浴するのもおすすめです。女性には色浴衣のサービスがあるので、浴衣に身を包んで宿や温泉街を散歩すれば、文豪が活躍した時代に浸れるはず。
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おわりに
読書の秋に行きたい、文豪が愛した宿を全国からご紹介しました。宿に缶詰になって物語を書いたり、温泉で湯治をしたりして英気を養っていた文豪の気分を味わってみませんか?