はじめに
自分のペースで過ごしながら景色を堪能したり、気になるお店を発見したり、その土地ならではの空気感を楽しめる「街歩き」。なかでも海外の雰囲気が広がるスポットなら、気軽に旅行気分も味わえます。そこで今回は、海外にいるような気分になれる全国のお散歩スポットをご紹介。歩いているだけで気分が上がること間違いなしです。レトロな西洋建築にうっとりする「横浜山手西洋館」
神奈川県横浜市の石川町駅から徒歩15分ほどの元町公園エリアに点在する「横浜山手西洋館」。かつて貿易で栄えたエリアで、外国人居留地として住まわれていた邸宅や文化的な建築が今も残るレトロな街並みが広がります。 エリア内には7つの西洋館が佇み、お散歩コースとしても人気があります。建物内を無料で見学することも可能で、特におすすめは横浜市認定の歴史的建造物「ベーリック・ホール」。1930年にイギリス人貿易商B.R.ベリックの邸宅として建てられ、現存する山手外国人住宅の中では最も大きい建物です。スパニッシュスタイルを貴重とした外観や玄関の3連アーチなど、西洋建物の装飾は見ているだけでもうっとり。クラシックな趣の館内に足を踏み入れれば、日本にいることを忘れてしまいそうです。 「ベーリック・ホール」から歩いて数分の場所にあるのは、白亜の洋館「エリスマン邸」。煙突、ベランダ、屋根窓、上げ下げ窓、鎧戸といった洋風住宅の作りを間近で感じられます。 そのほか外国人向けのアパートメントとして建てられた「山手234番館」など、エリア内にはかつての外国人居留地の文化を体感できるスポットも。◆横浜山手西洋館
住所:各館により異なる
電話番号:各館により異なる
開館時間:9:30~17:00
休館日:各館により異なる
かつての米軍宅でアメリカンな気分を「ジョンソンタウン」
アメリカンハウスが建ち並び、アメリカ郊外のホームタウンを連想させる「ジョンソンタウン」。埼玉県入間市に位置し、かつて米軍の住宅として活用されていた平屋と、「平成ハウス」と呼ばれる現代的な低層新築住宅が集合するスポットです。 「ジョンソンタウン」に入ってすぐ目に付くのは、三角屋根のダブルゲーブルハウス。白い横張りの板壁が昔ながらの趣で、また、街のいたるところに英字の看板やアメリカの国旗が飾られ、まるでアメリカの映画の世界に迷い込んだような気分にさせてくれます。エリア内の一部住宅には宿泊することもできるので、散歩がてらチェックしに行くのもいいかも知れません。 現在も住居者の多い活気溢れる住宅街ですが、異国感漂う街並みに、街歩きだけを楽しみにくる人もいるのだとか。アメリカンな雰囲気の建物を活用したショップやレストランも多く、50以上の個性豊かなお店が揃うので、街歩きの合間にカフェに寄り道したり、お買い物を満喫したりもできます。◆ジョンソンタウン
住所:埼玉県入間市東町1-6-1
電話番号:04-2962-4450
営業時間:店舗により異なる
定休日:店舗により異なる
イギリスの伝統的な田舎町を再現「ドゥリムトンヴィレッジ」
京都府亀岡に佇む英国スタイルのティールームレストラン「ポントオーク」。その奥へ続く小道を進んだ先にある「ドゥリムトン ヴィレッジ」は、イギリスの田舎町コッツウォルズをイメージした街並みに、牧歌的な風景が広がる場所です。レストランやB&B(宿泊施設)、コテージ、教会など、本場イギリスの生活さながらのライフスタイルを体験することができます。 エリア内には美しいバラが咲くガーデンがあり、季節によって豊かな自然を楽しむことも。レストラン「ポントオーク」内では、イギリスではお馴染みのフィッシュアンドチップス、ローストビーフなど、食でも英国の雰囲気を満喫できます。日本の伝統的な文化が息づく京都でちょっと変わった異国体験ができますよ。◆ドゥリムトン ヴィレッジ
住所:京都府亀岡市西別院町柚原水汲12
電話番号:0771-27-3004
営業時間:「ポントオーク・ティールーム レストラン」月〜金曜:11:00〜16:00(LO14:00、ドリンクLO15:00)、土・日・祝日:10:30〜20:00(LO19:00)
定休日:無休
運河沿いで海外の港町散歩「小樽運河」
北海道・小樽市を代表する名所「小樽運河」。かつて北海道開拓の玄関口として栄えた小樽港で、船の積荷を効率的に運搬するために大正12年に完成しました。 海面を埋め立てて造ったため、緩やかに湾曲しているのが特徴的です。運河沿いは散策路になっていて、サイコロ状の御影石や壁面スペースに小樽の歴史を描いたレリーフ、レトロなフォルムのガス灯など、どこか海外の港町を思わせます。昼間も素敵ですが、夕暮れ時からはガス灯の明かりと倉庫群のライトアップでロマンチックな雰囲気に。運河を走る小樽運河クルーズや、季節によっては美しい雪景色も見ることができます。 運河沿いの倉庫は現在レストランやショップとして改装されているので、歩き疲れたら運河を眺めつつゆったり休憩するのもいいですよ。◆小樽運河
住所:北海道小樽市港町
電話番号:0134-32-4111(小樽市観光振興室)