はじめに
世界最高峰のクルーズブランド「シルバーシー・クルーズ」のベトナムを周遊する豪華旅の体験レポート、第2回目。乗船3日目の早朝、ハロン湾に近づいてくると、点在する島々をぬうように大きな船が航行していきます。大小1600もの島や奇岩が海に林立するベトナムきっての景勝地、ハロン湾の魅力とは?
Text&Photo:ダンジェロ・ミキ
まるで水墨画のような絶景地、ハロン湾とは
衝突しそうなほど狭い島と島の間を通り過ぎる客船の目の前にさまざまな形の岩が次々と迫ってきます。船のデッキから眺めると、まるで岩に触れることができそうなくらい間近で迫力満点!
ハロン湾はベトナム北部のトンキン湾北西部にあります。ハロンという地名は漢字で「下龍」と書き、「龍が降り立った場所」という意味だそう。その昔、この地が外敵の侵略に苦しんでいたころ、龍の親子が空から舞い降り、敵に宝玉を放って侵略をくいとめました。この宝玉が大小の奇岩に姿を変え、敵の侵入を防いできたと伝えられています。
翡翠色の海に無数の島が散在し、水墨画のような眺めから「海の桂林」とも称され、1994年に世界遺産に登録されています。
ハロン湾の港町、ホンガイとは
ハロン湾に寄港すると、クルーズのオプショナルツアーで予約をしておいたホンガイ・ツアーに参加しました。ホンガイはハロン湾に面した小さな港町。バスで走った海岸線にも切り立った岩が林立するダイナミックな光景が続きます。
龍が降り立った伝説の地に立つ仏教寺院、ロンティエン寺(写真)と魚市場が有名な観光地。
ロンティエン寺は、多数の龍の彫刻のほか、仏教、道教、儒教の仏像や神像が見られます。あいにくのどしゃぶりにもかかわらず、たくさんの信者が祈祷に訪れていました。寺の近くには湾内一大きい市場があります。港からあがったばかりの新鮮な魚介が並べられ、悪天候にもかかわらず売り買いの人々で活気にあふれています。
奇石が船に迫りくるハロン湾
翌日は、小型のボートで島々を間近に望むハロン湾の見学ツアーに参加しました。海上に並ぶ巨大な奇岩の数々が目の前に迫ってくると、すれ違う船から次々と歓声が上がります。
ハロン湾には、日本人の技術者が指導する真珠の養殖場があるそうです。見学ツアーのボートのなかでもパールのアクセサリーがおみやげとして売られていました。ブラックパールからピンクパールまで種々の大粒の真珠が卸値価格で大人気。のちに寄ったホーチミンのおみやげ店で見たパールには3倍以上の値がついていたので、いかにリーズナブルかがわかります。
船にもどると、船の舳先にある眺望がすばらしいパノラマラウンジで午後4時のアフタヌーンティーがスタート!
最上段にはプチフール、中央段にはきゅうりのサンドウィッチ、最下段にはパウンドケーキやクッキー、英国式の3段セットが運ばれてきました。
茶葉を見せてくれて6種類から香り高い紅茶をチョイス。ハロン湾の壮大な眺めが目の前に広がるなかでの本格的なアフタヌーンティー。夢のような時間が流れていきます…。
(2017年1月4日公開予定のVol.3へ続く)
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