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【WIT JAPAN講演全文】ヤフージャパン、小澤隆生氏 旅行業界とのパートナーシップ強調


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6月5日にホテル日航東京で開催された「WIT JAPAN 2015」で、ヤフージャパン小澤隆生氏のキーノートプレゼンテーションを全文掲載する。



ヤフージャパンという会社から参りました、小澤と申します。10分いただいて、我々が旅行業界をどのように考えているかということと、それから今ヤフーがどのような状況にあるのかをお話させていただいて、時間があれば質疑応答と聞いておりますので、15分、よろしくお願いいたします。

まず今のヤフーの状況でございます。611億PV、月間ですね。今のところ、日本で最も大きなインターネット、トラフィックを持っております。まだまだヤフージャパン強いということです。

それからとても重要なのは、このサーチエンジンのシェアです。いまだ70%、残り30%はGoogleです。世界の中で非常に特殊なマーケットを誇っております。

また、モバイルにおけるスマートフォンのアプリ、これも実は非常に強い状況でして、ゲームを除けばという前提ですけれども、今、日本で多くアプリケーションをダウンロードしているパブリッシャーであります。2.7億ダウンロード、ヤフーとしてアプリをダウンロードしていただいている。

つまり、ヤフージャパンは、まだモバイルの世界においても、日本の多くの国民、ユーザーに対して、アプローチできるメディアであると改めてここで申し上げたいと思っておりますし、海外から来ているお客様におかれましては、ヤフーってグローバルで終わったんじゃないのと思われている方が多いと思いますけれども、日本においてはそんなことはないと。特に中高年に強い。旅行業界はこれから中高年が狩場ですから。中高年に強い。こういうことでございます。

その中でeコマース革命と、eコマースレボリューションと書いてありますが、我々は旅行、予約はサービスEC、サービスeコマースであるという認識ですから、eコマースの一環で考えております。こういうことを打ち出させていただきました。

ヤフージャパンとして、まだまだeコマースは日本において伸びると考えている原因はこちらでございます。

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現状、2014年、経済産業省から数字が発表されましたけれど、eコマースのマーケットサイズ、これはサービスeコマース、いわゆる小売業とサービス業両方合わせた、インターネット経由での取引が10兆円と発表されました。だいたい日本の消費、サービス業と小売業を足すと300兆円ですからまだ3%台。まだまだ伸びしろがあると。こういうことでございます。4%ちょっと超えたくらいというところですね。2025年までに我々は60兆円までいくと読んでいます。300兆円に対して20%、インターネット経由になると。

当然旅行、インターネット経由の率は通常の小売よりも多いですけれども、まだまだ伸びると。ヤフージャパン、先ほど申し上げましたような人数を持っていますから、正直いままで広告業ということで儲けて参りましたけれども、ここに集まったみなさんには大変お世話になってご出稿いただいている。改めて感謝を申し上げたいと思います。eコマース、トラベル領域でもまだまだ皆様のお役に立てるんじゃないかということで、サービスを展開したいとこう思うわけです。

じゃあ何をやりますかということですけれども、そもそも現状において、ヤフーショッピング、ヤフオク、ヤフートラベル合わせて、1.2兆円既にインターネット経由で商いをさせていただいております。それなりにもう大きいですね。1.2兆円ありますから。ただ、ここに加えまして、我々は、まずセラーと。また、ここに集まりいただいた方の中には、私共と新しく取引をしていただいた方もいらっしゃると思いますけれども、マーケットプレイス、プラットフォームを開放いたしまして、とにかく無料で使っていただける。無料ですよと。ヤフーの検索は無料で使えるから、ヤフーのニュースは無料でみられるから、ヤフーのeコマース、ヤフーのトラベルエージェンシー機能も無料でご提供差し上げますと。とにかく無料にしましたということでございます。

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無料にしていただいた、買い手、予約して頂いた方に徹底的にメリットをお出しする。今何やっているか、ヤフーにはYプレミアム会員というのが1000万人ございます。月々400円、年間4800円お支払いいただいている、素晴らしいロイヤルカスタマー。彼らに対して、今例えばYahooショッピングですと5%ポイント還元しますと、うちで買ったほうがお得ですよと。売り手はタダ、買い手に5%、Yは赤字を出しているんです。我々はマーケットの拡大に対して何が出来るだろうかと。広告でお金を頂戴して参りました、そのお金を還元いたしましょう。またプレミアム会員様から、年間4800円いただいております、皆様方ありがとうございます、還元いたしますと。当然トラベル領域、これもターゲットに入ってくると思います。

最後です。先週アリババとヤフーの提携を発表させていただきました。トラベル領域においては、当然インバウンド、中国、アジアからのお客様もまだまだ増えてくる。ソフトバンクグループ、昨日も私、孫さんとディスカッションしましたけれども、中国、アジアに対して大変な投資をしております。ものすごい金額を投じて何をやっているか、アジアの出面となるメディアをソフトバンクグループに巻き込もうとしております。当然、アリババ、インドネシアはトコペディア、コマース領域が多いです。ただ、トラベル領域も当然投資をしていく。クロスボーダー、インバウンド、アウトバウンド。ヤフー、ソフトバンクグループ、アリババ含めて全体でサービスを提供。とても重要な3つ目の戦略。売り手に対してタダ、買い手に対して優遇措置、そしてクロスボーダー、この3つの戦略で、日本の観光業界、海外のお客様により良く使っていただけると。こういったサービスを展開して参ろう。これが我々が展開するヤフーのeコマース革命ということでございます。

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そして、まだまだやっていこうとしています。特にモバイルファーストということですから、アプリを使ったコマース、予約というのは、今の比率でまだグローバルでも20%〜30%といったところといったところでしょう。我々の見立てでは70〜80%がアプリケーション経由になります。こういった時に、施設の皆様方が一つ一つアプリケーションを使うのかといいますと、なかなかそうはならないでしょう。お客様から見た場合一本のアプリケーションで全てが完結するということになりますでしょうから、このアプリケーションに対する力の入れ方というのはしっかりやっていくと。サービスに関してもまだまだ進化する。アプリならではのサービスの進化は、モバイルアプリならではのサービスの進化は我々のお得意な領域ですからしっかりやっていきましょうというのが一つ目。

ヤフーというのは基本的には中継地点だと考えています。まさに検索エンジンはそうですね。ヤフーで何かを探し、そして目的地であるサイトに飛ぶと。eコマース領域においても同様です。我々はヤフーの中だけで全て終わるお客様がいれば、外部リンクを可能とする珍しいマーケットプレイスですから、トラベル領域においても、コマースの領域においても、ぜひ皆様方のホームページにお客様を誘導していただいて構いません。また、JTBさん、一休さんといった会社とパートナーシップをしっかり取らせていただいております。その中でパートナーシップを大変重視した事業展開。ヤフーだけが勝とうというわけではありません。旅行業界、コマース業界全体がいかに活性化するかということですから、パートナーシップ、当然アリババといったアジアのパートナーと、そういったところを含めてしっかり構築していく。

今アリババが出ました。アジア、グローバルと。繰り返しになりますけれども、ソフトバンクグループとして、主にアジア、中国といったところに大きな投資をしております。当然継続して参ります。ヤフー、ここに対して、力強いパートナーシップをする。インバウンドと。このお客様を取り込むためには、現地での出面、メディアが必要です。ソフトバンクグループとして、現地のメディアを投資が終わっております。そこから日本のお客様をいかに海外に持っていくか。日本のお客様を海外に持っていくのか。アジア、グローバルとのパートナーシップ。すでに投資済みでございます。

最後、アクティブインベストメント。ヤフーとして、ソフトバンクグループとして、まだまだ投資をします。ヤフーは先ほど登壇されていた大きな会社にはまだまだ敵いませんけれども、現金が今5000億ほどございます。いかに旅行業界に還元していくのか。お集まりの皆様方に、いかにこの現金を使っていただくのかと。そんな下衆な話ではございませんけれども、旅行業界、eコマース業界に対して、しっかりとした投資を行って参りたい。売り手にも買い手にも意味があるような投資を行って参りたいと。

孫さんからはしばらく赤字でいいよとお話頂いておりますので、ヤフーとしてはまだ弱いサービスでございますけれども、ここにお集まりの皆様方としっかり頑張らせていただければと思います。



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