リクルートライフスタイルに設置された海外旅行に関する調査研究機関「エイビーロード・リサーチ・センター」は、2015年に海外旅行をした18歳以上の男女4,802人を対象に、渡航先や満足度、今後の海外旅行意向に関して調査を実施し、結果を発表した。
2015年には全体の15%の人が海外渡航し、目的についてもレジャーが85%で前年と同程度だった。渡航先の1位は15.9%で「台湾」、2位に13.0%で「ハワイ(オアフ島)」、3位には10%で「韓国」が続いた。台湾は前回より2ポイント上げ前年に引き続き1位となった。一方で韓国は前年より3ポイント落ちた。ハワイはオアフ島以外を合わせると16.5%なり、全体で1位となる。方面別では「東南アジア」が人気で、渡航率は24.3%と4人に1人が東南アジアを選択。特に「シンガポール」が人気で中距離エリアの人気が他よりも上がっている。
同行者別の渡航先ランキングを見てみると、ファミリー(子連れ家族)に人気の旅行先はハワイ(オアフ島)やグアム、台湾、シンガポールといったビーチやアジアの都市が選ばれた。一方でファミリー(親連れ家族)に人気の旅行先は台湾や韓国のほか、フランス、西ヨーロッパ諸国などビーチよりは都市が多く選ばれる傾向となった。
夫婦の人気旅行先にはハワイ(オアフ島)や台湾といった定番の場所のほかに、イタリア、西ヨーロッパ諸国、フランス、スペイン、アメリカなど欧米の人気旅行先が選ばれた。カップルでは、ハワイ(オアフ島)や台湾、韓国、グアムなど定番のビーチリゾートやアジアなど中距離の旅行が人気となっているようだ。
友人との旅行では台湾、韓国、ハワイ(オアフ島)、タイ(ビーチリゾート以外)、グアムなどアジアやビーチなど複数人でも行きやすい場所が選ばれた。一人旅の人気旅行先では、タイ(ビーチリゾート)が一位になっているほか、アメリカ東部が4位にランクインしているなど他の属性の旅行傾向とは異なる結果があらわれている。
最後に、2015年最後の旅行について渡航先の満足度について聞いたところ、満足度の1位は前年の8位から順位を上げたタイ(ビーチリゾート以外)となった。「物価が安い割には治安が良いし、少しですが日本語が通じるから。また、食事に関してもお腹を壊すことがないし、年中暖かい(暑い)ので、気軽に旅行でき、タイ人は気さくで信頼できるところが良いと思っています。(40代・男性)」などといった声があるほか、「他の国に比べ期待していなかったが、行ってみたらよかった」の割合が高く、旅行へ行ってみたら思っていたより良かったと思う人の割合が高いことも特徴となっている。