アメリカ・ミネアポリスの空港で、保安検査場の待ち時間が長すぎたために予約したフライトに乗り遅れた乗客が、アメリカ運輸保安庁(TSA)などを相手取り、約500米ドルの支払いを求めて提訴した。
CNNなどによると、この乗客は搭乗便の出発時刻より2時間早くに空港に到着したものの、保安検査場で1時間半以上の待ち時間を要したために乗り遅れたという。保安検査場の職員や稼働しているボディスキャナーの数が限られていたことが要因としている。
TSAやアメリカ運輸省は出入国審査や保安検査の待ち時間を低減させる取り組みを本格化しているものの、抜本的な対策には至っていない。時間帯や時期によっては大幅に混雑しており、アメリカ合衆国税関・国境警備局は、過去の待ち時間や稼働していた出入国審査ブースなどをまとめたサイトを開設している。また、国際線では3時間前、国内線では2時間前までに空港に到着するよう呼びかけている。