ニュージーランド航空は、中国の南山集団に、保有するヴァージン・オーストラリアの株式を売却すると発表した。
売却するのは、発行済株式総数の19.98%。南山集団は1株あたり0.33オーストラリアドルで取得する。総額で約200億円となる見込み。中国政府の認可の後に売却が行われる。南山集団は2014年4月に就航を開始した青島航空のほか、金融、教育、ワインの製造販売など多くの事業を展開している。海南航空などの親会社であるHNAグループも、最大で19.99%の出資を既に発表している。
ヴァージン・オーストラリアは、ブリスベンに拠点を置くオーストラリア第2位の航空会社。ニュージーランド航空のほか、シンガポール航空とエティハド航空、ヴァージン・グループがほぼ4分の1ずつ出資しており、ニュージーランド航空は筆頭株主だった。両社はオーストラリアとニュージーランド間の路線で共同運航(コードシェア)などを行っており、株式の売却後もパートナーシップを継続する計画。
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