みなさんこんにちは。トラベルジャーナリストの橋賀秀紀です。6月は欧米で昼間の時間が最も長くなる月。それでいて航空券代も安いので最もおすすめの時期ともいえます。
アラブ首長国連邦のアブダビをベースにするエティハド航空がビジネスクラスのセールを行っています。条件は6月1日から30日に往復の旅程を完了させることと、6月8日までに予約発券をするということ。成田空港発着で、主な行き先と最安値の料金(空港使用料などを含めた総額)は以下のとおりです。
イスタンブール:190,260円
ダブリン:190,300円
ミンスク:192,060円
アテネ:193,930円
パリ:195,150円
ミュンヘン:197,120円
フランクフルト:198,950円
ドーハ:207,880円
マスカット:208,510円
カイロ:209,690円
アンマン:214,240円
マンチェスター:214,820円
バーレーン:215,680円
ベイルート:217,950円
ロンドン:218,910円
ダルエスサラーム:261,200円
サンパウロ:307,910円
この中でもおすすめなのはアイルランドのダブリン。6月は日が長く、イングランドの庭園に負けないくらい、庭先の花が咲き乱れる最高の季節です。パリへのビジネスクラスもリーズナブル。逆に中東各都市へは距離が近い割に高く、また6月はいずれの都市も灼熱の気候であり、観光に向いているとは言えません。
むしろ注目したいのはサンパウロ。エコノミークラスであればエチオピア航空などで成田から8万円台後半で往復できます。しかし長距離のフライトとなり、体力の消耗は必至。しかし、ビジネスクラスであれば地球の裏側であっても快適な旅となるでしょう。
さらに6月1日から9月18日にかけては、リオオリンピック・パラリンピックに合わせて、日本国籍者は観光ビザを取得しなくてもブラジルに入国ができるのでビザ代と取得のための手間や時間が省けます。
2016年リオオリンピック・パラリンピック(リオ五輪)査証の案内http://cgtoquio.itamaraty.gov.br/ja/rio2016rrrrrrrrrrrrrrrr.xml
それでも308,000円は高い、そうお思いになる方も少なくないと思います。そこでこの1回の旅行でどのくらいのマイルが加算されるのか計算してみました。
成田からアブダビ経由のサンパウロ往復は25,134マイルです。
Great Circle Mapperhttp://www.gcmap.com/mapui?P=nrt-auh-gru-auh-nrt
提携しているANAマイレージクラブでは、ビジネスクラスで125%加算ですから31,417マイルが加算されます(ちなみに、エティハド航空のマイレージプログラムのエティハドゲストの場合は115%加算です)。30,000マイルあれば、スターアライアンス各社で日本と韓国のビジネスクラスの特典無料航空券が発券できます。ローシーズンであれば、日本からデリー、ムンバイ、ヤンゴン往復のエコノミークラスの特典航空券が発券できます。国内線ならローシーズンの短距離路線であれば3回もしくは3人分の特典航空券にあたります。南米へのビジネスクラス往復航空券+これらの無料航空券と考えれば308,000円は必ずしも高いとはいえないと思います。
エティハド航空のビジネスクラスを利用する際の楽しみの一つにアブダビ国際空港のラウンジでSIX SENSES SPAのマッサージが15分無料で受けられたのですが、2016年5月以降、廃止となったようです。ご注意を。
http://www.flyertalk.com/forum/etihad-airways-etihad-guest/1763290-six-senses-spa-no-longer-complimentary.html
なお、6月6日までにキャンペーンの登録を済ませ、11月30日までにエティハド航空でアブダビとヨーロッパ間を往復すると、エコノミークラスならダブルマイル、ビジネスクラスならトリプルマイルのボーナスが加算されるキャンペーンも行っています。エティハド航空のマイレージ「エティハドゲスト」はANAの特典航空券に交換が可能ですから、利用方法やクラスによってはANAに積算するよりお得になります。ビジネスクラスのセールと合わせ、詳しくは以下を参考にしてください。
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