海南航空を展開する、HNAグループ傘下のHNAアビエーショングループは、ヴァージン・オーストラリアの株式を取得すると発表した。
5月30日の終値から7.1%のプレミアムを上乗せした、1株あたり0.3オーストラリアドル(約24.2円)で取得する。5月31日の終値は同額にまで値上がりした。総額1億5,900万オーストラリアドル(約128.1億円)で約13%の株式を取得する。今後、19.99%まで出資比率を引き上げる可能性もある。各国当局の承認が必要で、出資後は取締役を派遣する。
今後、オーストラリアと中国を結ぶ直行便の開設や、共同運航(コードシェア)やマイレージプログラムの連携、ラウンジへのアクセス、共同プロモーションなどを展開していく計画。
ヴァージン・オーストラリアは、ブリスベンに拠点を置くオーストラリア第2位の航空会社。ニュージーランド航空のほか、シンガポール航空とエティハド航空、ヴァージン・グループがほぼ4分の1ずつ出資している。ニュージーランド航空は株式を売却するとしており、香港メディアなどは、キャセイパシフィック航空や中国南方航空などが入札に応じると報じていた。
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