エミレーツ・グループは、2016年3月期決算が過去最高となる22億米ドルの利益を計上したと明らかにした。前期比50%増となり、28年連続での黒字となる。
エミレーツ航空の売上高はドル高や燃油価格の下落による運賃調整を行ったため、前期比4%減の232億米ドルとなった。一方で利益は56%増加し、19億米ドルとなった。利益率は2011年以来最高値となった。ドル高は16億米ドルの影響を与えたものの、燃油価格の下落でオペレーションコストが8%減少した。しかしながら運航コストに占める燃油費の割合は26%と依然として高いという。
旅客数は過去最高の5,190万人、座席利用率は76.5%となった。座席利用率は前年より3.1ポイント減少したものの、有効座席キロベースでの供給座席数が13%増加したことや経済情勢、競争の激化が影響しているという。エアバスA380型機は75機を保有しており、利用率は全体と比較して高い水準をなっている。
サービスへの投資も継続しており、2,190万米ドル以上をかけて無料Wi-Fiを設置。7割に機材で利用が可能となっている。さらにアメニティキットも刷新し、子供向けのアクティビティ・バッグに新シリーズを導入している。東京/成田、ケープタウンにラウンジを新たに設けている。
また、バリ、ボローニャ、セブ、クラーク、イスタンブール/サビハ・ギョクチェン、マシュハド、ムルタン、オーランドの8都市に新規就航している。