シンガポール航空が発表した2016年度3月期の決算で、スクートが創業後初の黒字に転換したことがわかった。
2016年3月期は2,800万シンガポールドル(約22.3億円)の黒字となった。2015年3月期は6,700万シンガポールドル(約53.4億円)の赤字だった。また、シンガポール航空の完全子会社となったタイガー・エアウェイズも1,400万シンガポールドル(約11.2億円)の黒字に転換している。
スクートは路線を大幅に拡大し、前期より29.1%増加した。同期には大阪/関西〜高雄〜シンガポール線の運航を開始したほか、ボーイング777型機の退役を進め、全ての機体をボーイング787型機に統一した。燃料効率が良くなったほか、燃料価格の下落の恩恵も受けることが出来たため、ユニットコストは19%減少した。座席利用率は84.5%だった。
タイガー・エアウェイズは旅客収入の増加と燃料費の減少により黒字に転換した。航空機の原価償却費、リース費用、メンテナンス費用の増加により一部は相殺されている。座席利用率は83.3%だった。