バニラエアは、4月17日に台北/桃園から東京/成田に到着したJW104便の乗客を誤ってバスで国内線到着口に誘導し、入国手続きを経ずに50名が入国状態となっていた事故の原因と再発防止策を発表し、きょう4月22日、国土交通省航空局に報告書を提出した。
現在、入国手続きが行われておらず、手続き日時が確定している乗客は24名、日程調整中の乗客は6名、すでに手続きが完了した乗客は20名となっている。
バスの配車・運行を行う東京空港交通の配車担当者が対象便が中部国際空港に一時着陸したことから国内線と誤認識し、運行指示を出したことが原因。バニラエアからの運行指示の変更が電話のみで行われたため、正確に伝わっていなかったとしている。
再発防止策として、オーダーシートを書式変更し、対象便が国内線、国際線であるかわかりやすくした上で、オーダーや変更指示の際には、FAXを実施する。さらに、バス配車、駐機場、バス到着口の導線上に誰もエラーに気づく仕組みがなかったとして、新たに担当者を配置するとともに、バス運転手はバス到着口に到着する前に最終確認を実施する。また、バス会社の運行管理状況の品質管理体制の確立が不十分であったとして、不具合の未然防止を目的とした定期会議を新設する。
また、石井知祥会長と、五島勝也社長は減俸20%、1ヶ月の社内処分とした。