熊本県の天草空港を拠点とする地域航空会社、天草エアラインが運航するDHC-8-Q100型機がきょう2月19日、ラストフライトを行った。最終便となるAMX108便は満席の39名の乗客を乗せ、午後7時50分に天草空港に到着。出迎えには多くのファンが集まった。
DHC-8-Q100型機は2000年より運航を開始し、2013年2月25日より現在の大きなイルカと両エンジンに小さなイルカが描かれた塗装になり、「みぞか号」という愛称で呼ばれている。日本初導入となる新型機のATR42-600型機も現行機のデザインとほぼ同様で、機体下には大きなサンタクロース姿のくまモン「モンタクロース」が描かれている。
新機材の導入に伴う習熟訓練などに伴い、1日10便を運航していた天草〜熊本・福岡線と熊本〜大阪/伊丹線を、2015年8月から天草〜福岡線の1日4便に減便していた。あす2月20日からは新型機での運航を開始するとともに、1日10便の運航を再開する。就航セレモニーは天草空港内で初便出発前に行うほか、就航地の空港でも行われる。
天草エアラインの吉村孝司社長は、「地球を310周、無事故でがんばってきた。まだまだ飛べるので、世界のどこかで元気に飛び回ってもらえると信じている。明日からは新たなATRという飛行機を就航する。従来以上に頑張るのでご支援、応援をよろしくお願いいたします」と到着後のセレモニーで述べ、乗客代表からは社長や乗員に花束が渡された。