民営化に反対する従業員のストライキで運航に支障が出ているパキスタン航空は、乗客を管理するシステムがダウンし、国内外に取り残されている乗客が把握出来ていないことがわかった。ストライキでは従業員2名が射殺されるなど、激化しており終わりは見えていない。
パキスタン国内線利用者のうち55%はパキスタン航空を利用しており、ガルフタイムズやCNNによると、少なくともヨーロッパやアメリカなどに2,500名が取り残されていると見られているが、実数は数万人に及ぶ可能性が高い。サウジアラビア航空はジッダに取り残されたパキスタン人のために、すでに救援機を運航している。
パキスタン航空は既に、エアブルーとシャヒーンエアインターナショナルとカラチ、イスラマバード、ラホール、ドバイ、マスカット、ジッダ、リヤドを結ぶ路線で顧客輸送の受け入れに合意していると発表しているものの、利用できないとの情報もある。パキスタン政府はストライキは違法としており、参加者は懲役を含む罰則を受ける可能性も示唆した。
日本線は現在、東京/成田〜北京〜カラチ線を週2便運航している。