エジプト政府は12月10日、国内の空港の安全を再検討し、強化するため、航空保安の専門知識を持つこと複数の世界的警備会社とシェリフ・イスマイル首相、ハッサン・カマル民間航空相、マグディ・アブデルガッファール内相、ヘシャム・ザーゾウ観光相を含むエジプト政府閣僚が会談した。
10月に、エジプトのシャルムエルシェイクを離陸してロシアのサンクトペテルブルグに向かっている際にエジプト東部・シナイ半島に墜落したロシア機は、機内に爆弾が積まれていた可能性も指摘されており、検査装置が壊れていたとの報道もある。首相を筆頭に、内務省、民間航空省、観光省で構成されているエジプト政府の安全委員会は航空安全体制を強化するために迅速に行動をとるとしている。
エジプト政府は各国と緊密に協力して安全を強化しており、最近は、ロシア、オランダ、UAE、イタリアの航空会社代表を含む国際民間航空機関(ICAO)の検査に合格。さらにエジプトは安全に関連する勧告を再検討、提供したイギリス、ドイツ、ロシア政府代表団と協力もしている。今後、提案と能力を再検討した上で、どの警備会社を指定するかを12月中に決定する。
ヘシャム・ザーゾウ観光相は「エジプト訪問客はエジプト経済に極めて重要な貢献をしており、観光分野の安全をさらに強化するのに必要なすべての措置をわれわれはとっている。首相の指揮の下に重要な省庁は空港の安全を緊急に強化するため緊密に協力している」と語っている。