
中国市場監督管理総局は、ANAホールディングスによる日本貨物航空(NCA)の完全子会社化を、条件付きで認可した。
当局は、(1)中国の航空会社による日中路線定期便で、成田国際空港と関西国際空港で受託する貨物グランドハンドリングを継続し、契約更新を断らないこと、(2)中国航空会社が日中路線定期便に新規参入や増便する場合、成田国際空港と関西国際空港で受託する貨物グランドハンドリングを提供すること、(3)成田〜上海路線で、新規参入者が求める場合、ANAの貨物便が使用しているスロット(1日1往復)を譲渡することを条件とした。
当初は2023年10月1日の完全子会社化を予定していたものの、当局の企業結合審査の完了までに要する時間を勘案して、2024年2月1日に延期し、さらに同4月1日、同7月1日、2025年3月31日、同5月1日、同23日、7月1日、8月1日と再延期していた。
ANAホールディングスは、日本貨物航空の全株式を日本郵船から取得することを、2023年7月10日に発表している。公正取引委員会は1月、ANAホールディングスによる株式取得を認めている。