森トラストは、連結子会社の万平ホテルが浅野屋を子会社化すると発表した。2025年1月31日付けでグループ化する。
浅野屋は、1933年に東京・麹町で創業。老舗ベーカリー「ブランジェ浅野屋」を運営している。外国人外交官などの要望を受けて1944年に軽井沢店を開業し、画gンザイは関東に16店舗、軽井沢に3店舗を展開している。1980年代にはパリで流行していた石窯パンを再現するため日本で初めて円形石窯を設置たほか、天然酵母をパン作りに積極的に取り入れるなど、高い技術力に定評がある。
万平ホテルは、1894年に創業。1997年2月に森トラスト傘下となった。今年10月には大規模改修・改築工事を実施し、リニューアルオープンした。
浅野屋には、森トラストグループから取締役を派遣し、両社の相乗効果を狙う。万平ホテルのカフェ運営のノウハウを生かし「ブランジェ浅野屋」のカフェ業態の強化を図るほか、万平ホテルのお土産や食品部門の商品開発などにも取り組む。さらに、グループが展開する日本国内35か所のホテル・リゾート施設、カフェ施設でもパンの商品力やバリエーションを強化する。