JR北海道は、2026年春から運行する新たな観光列車「赤い星」と「青い星」について、運行時期とルートを発表した。
赤い星編成は2026年4月下旬から7月中旬まで釧路〜知床斜里駅間、2027年1月下旬から3月上旬まで札幌〜網走駅間で運行。また、2026年7月下旬から11月上旬までは道内を周遊する貸切クルーズ列車として運行する。
青い星編成は2026年6月上旬から9月中旬まで旭川・美瑛〜富良野駅間で、2027年1月下旬から3月上旬までは網走〜知床斜里駅間で運行する。
今後、2025年2月頃にストーリーや車内サービスについて、同年度春に料金体系や運転時刻の概要、販売方法について、同年秋に車内サービスの詳細について発表する予定だという。
両列車はいずれもキハ143形(4両編成)を改造して製作。車両デザインはドーンデザイン研究所のデザイナー・水戸岡鋭治氏が担当する。2つの編成にはグレード差を設け、赤い星編成は「ラグジュアリークラス(豪華)」、青い星編成は「プレミアムクラス(上質)」とする。赤い星編成は定員100名程度で、個室、セミコンパートメント、ボックス席など座席にバリエーションをもたせるほか、ラウンジや茶室、展望室などを設ける。青い星編成は定員200名程度で、全席に大きな窓の展望室などを設ける。共通仕様として、北海道産を含む多数の木材を使用するという。
なお、これまでJR九州の「ななつ星in九州」など数々の鉄道車両を手掛けてきた水戸岡氏は、赤い星・青い星編成のデザインを最後に引退することを示唆している。