日本航空(JAL)は、コロナ禍での航空会社の安全対策を評価するスカイトラックス社の「Covid-19 Safety Rating」とAPEXの「Health Safety Powered by SimpliFlying Audit」で、それぞれ最高評価を獲得した。
機内清掃体制の強化や各空港での抗ウイルス・抗菌コーティングなどの衛生・清潔性や、自動チェックイン機へのタッチレスセンサー導入などによる非接触・自動化に加え、国際線利用者向けの新型コロナウイルス感染症保険「JALコロナカバー」などのサポート体制が評価された。また、国内線利用者に対しても3月15日搭乗分から、PCR検査を2,000円(税込)で受けられる「JAL国内線PCR検査サービス」を提供。22日までに、対象者の約1割となる約4,000件の申し込みがあったという。
▲「JAL国内線PCR検査サービス」の検査キット
「Covid-19 Safety Rating」は新型コロナウイルスの感染対策に関する評価部門で、2020年8月に開始。空港のチェックイン、搭乗、機内、到着までのサービスの衛生面、ソーシャルディスタンス、衛生・清潔な環境を維持するための機内空調や清掃の基準など190以上の項目で評価される。また、「Health Safety Powered by SimpliFlying Audit」は、旅客・スタッフ双方の感染症予防対策に加え、安心に旅行できるようサポートする体制の有無が評価項目に含まれる。
「Covid-19 Safety Rating」の評価は5段階、「Health Safety Powered by SimpliFlying Audit」は3段階で、JALはそれぞれ最高評価の「5スター」と「Diamond」に認定された。両機関から最高評価を獲得しているのは、JALとカタール航空の2社のみ。「COVID-19 Safety Rating」では、全日本空輸(ANA)も「5スター」を獲得している。
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