JR東日本とソフトバンクは、建設工事のリモート監督業務の実現に向け、JR東日本の千手発電所の大規模取替工事で5Gとデジタルツインを活用した実証実験を、今夏頃から実施する。
施工段階では、JR東日本が工事現場で構造物の寸法や鉄筋の種類・位置が設計図通りであるかなどの品質確認を行うものの、現在はオフィスから工事現場への移動と確認作業に時間を要しているという。実証実験では、建設現場で画像や点群データを取得し、現地状況を仮想空間に再現するデジタルツインを活用して、オフィスなどの遠隔地で品質確認などの業務を行う。画像や点群データの取得にはドローンなどのさまざまなツールを活用し、人手に頼らないデータの取得・確認手法を検討する。データの伝送には、大容量高速通信が可能な5Gを活用する。
両社では、実証実験の結果を水平展開し、建設プロジェクトのデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するとしている。