航空分析会社のCirium(シリウム)は、プラット&ホイットニー製のPW4000エンジンを搭載したボーイング777型機の運航停止措置に伴う影響は限定的であるという調査結果を発表した。
世界で運航するボーイング777-200型機とボーイング777-200ER型機は、ゼネラル・エレクトリック製のGE90エンジン、ロールス・ロイス製のトレント800エンジンを含む、3つのエンジンのいずれかを搭載している。2月の全ての機体の稼働率は、2019年半ばと比べて4分の3以上減少し、1日200便以下となっている。
2月23日までに、全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)、大韓航空は同エンジンを搭載したボーイング777型機51機の運航を停止している。ユナイテッド航空は同エンジンを搭載したボーイング777型機を52機保有しており、そのうち19機をエンジントラブルの前の段階で運航していた。
同日時点では、トレント800エンジンを搭載した3分の1強、GE90エンジンを搭載した半数のボーイング777型機が稼働しているという。GE90の新世代エンジンを搭載したボーイング777型機は664機が稼働し、保管状態にあるのは174機にとどまるという。