エアアジアグループは2月9日、2020年の通期運航実績を発表した。
マレーシアのエアアジアは、乗客数が911.6万人(前年比74%減)、供給座席数が1,229万席(同70%減)、座席利用率が74%(同10%減)だった。旅行制限により10月と11月の乗客数は減少したものの、国内旅行需要に強い回復がみられた。
インドネシア・エアアジアは、乗客数が218.7万人(同73%減)、供給座席数が315.3万席(同67%減)、座席利用率が69%(同15%減)だった。旅行制限の緩和に伴い、12月の運航能力を3倍に増やし、国内線は新型コロナウイルス感染拡大前の93%の水準に達した。2021年第1四半期には完全に回復することが予想されるという。
フィリピン・エアアジアは、乗客数が200.6万人(同77%減)、供給座席数が249.3万席(同74%減)、座席利用率が80%(同8%減)だった。回復は小規模にとどまっている。
タイ・エアアジアは、乗客数が949.2万人(同57%減)、供給座席数が1264.3万席(同52%減)、座席利用率が75%(同10%減)だった。強い旅行需要と政府によるインセンティブにより、12月には、新型コロナウイルス感染拡大以前より多くの国内線を運航し、約7割の機材が運航を再開した。
グループ4社ともに回復基調にあり、12月までに新型コロナウイルスの感染拡大以前の国内輸送量の6割近くを回復した。新型コロナウイルス収束後には、経営体制のスリム化により、利益を得られるとしており、特に収益性が高く、人気がある路線のフライトを拡大していく。
期末時点での機材数は、エアアジアが96機、インドネシア・エアアジアが28機、エアアジア・フィリピンが24機、タイ・エアアジアが62機。エアアジアが他社にリースしている2機は含まれていない。
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