日本通運は、子会社の日通旅行とエヌ・ティー・エス(NTS)の営業を3月31日をもって終了し、解散することを決めた。
「日通グループ経営計画2023」で策定した、「コア事業の成長戦略」「日本事業の強靭化戦略」を推進する上で、旅行業界を取り巻く環境の悪化、事業の選択と集中の観点から清算を決めた。経営資源を物流事業に集中させる。
日通旅行は、1955年に日本通運の旅行部門として開始し、2012年に旅行専業会社として分社化していた。東京と名古屋、岐阜、大阪、京都、神戸に事業所を置き、国内・海外・訪日旅行やMICEの企画・手配・販売などを手掛けていた。NTSは、1979年に設立。東京と名古屋、大阪に拠点を置き、海外航空券の販売を手掛けている。
3月31日までに出発・手配を完了する旅行は、これまで通り予約ができる。4月1日以降に出発する旅行の新規予約は、受付を終了する。すでに相談済みの人には、担当者が個別に案内する。取引先に対しては、4月1日以降に帰着する旅行の清算も契約通り行う。